配車の次はサブマリン!「Uber」が斬新すぎる世界初の潜水艇サービスを開始
自動車配車サービスなどで有名な米企業「Uber」が、潜水艇の“配車”を行う新たなサービスを開始させ話題となっている。
世界初のサービスはグレート・バリア・リーフで!
Uberによる潜水艇サービスが開始されるのは、オーストラリア北東部に位置するクイーンズランド州。
同州は今月24日、Uberとの提携により「scUber」と名付けられたサービスを開始させることを発表。
クイーンズランド州沿岸に位置し、観光地として高い人気を誇る世界最大のサンゴ礁地帯、グレート・バリア・リーフにおいて、世界初となる潜水艇を「ライドシェア」する事業を行うことを明らかにした。
同サービスは今月27日から6月18日までの期間にわたり、利用可能であるとのこと。
1時間の潜水艦によるツアー、停泊地までの移動はヘリ!
それでは「scUber」の具体的なサービス内容とは、どのようになっているのだろうか。
Uberが発表したところによると、利用者はグレート・バリア・リーフ南方の都市グラッドストーン沖に位置するヘロン島から出発。潜水艇で最大98フィート(約29m)まで潜り、約1時間に及ぶ海中散策を楽しむことが出来るとのこと。
6月9日からはケアンズ近郊の町、ポート・ダグラスから出発するプランの開始も計画されているという。
尚、潜水艇の定員は2名、停泊地まではヘリコプターで美しい景色を眺めながらの移動となる。
これについてUberらは、「scUber」の利用者が“生物多様性に富んだ遊び場として名高く、海洋生物に恵まれ、水中での極上の体験を提供する世界最大の生態系への独占的なアクセスを手に入れる”ことが出来ると説明。“一生に一度の経験”を味わえるとしている。
しかし「scUber」は、決められた期間内に「Uber」のアプリで予約した人の中から、選ばれた番号の人だけが利用できるという。
気になるお値段は…?
気になる「scUber」利用のお値段は、二人で2060米ドル(約23万円)とのこと。
少々お高めではあるものの、今回Uberとの提携を行ったクイーンズランド州の「Tourism and Events Queensland」に従事するLeanne Coddington氏によると、潜水艇でのグレート・バリア・リーフの探索は、観光客が将来の観光体験として最も求めているものであったことが判明しているとのこと。
値段は高くとも、一度だけの特別な体験として利用したいと考える人が多く現れそうだ。
ただこのサービスを開始した「Uber」の目的は、単に顧客を楽しませることだけではない。
実は「Uber」はグレートバリアリーフの保護活動を支援しており、環境破壊を懸念している市民や組織、インフルエンサーも含んだ団体「Citizens of the Great Barrier Reef」にも、6万8000ドル(約750万円)を寄付しているという。
そしてこの団体とパートナーを組むことにより、グレートバリアリーフの保護活動に対する人々の意識を高めたいと語っている。
Uberによる世界初の潜水艇サービス。オーストラリアに行くことを計画されている方は、この機会に同サービスを利用されてみてもいいかもしれない。(了)
出典:Newsweek:Uber Launches First Submarine Rideshare in Australia’s Whitsundays(5/24)
出典:Fox Business:Uber launches $2,000 submarine trips to Great Barrier Reef with ‘scUber’(5/24)
出典:LAD Bible:You Can Now Uber A Submarine On The Great Barrier Reef(5/24)
出典:USA TODAY:Hail an Uber submarine, scUber, and have your driver take you to the Great Barrier Reef(5/23)