ベラルーシのアーティストが作った、氷の船が美しい
ベラルーシの首都ミンスクを拠点に活動するアーティスト、Ivan Karpitskyさんが、氷の船を作った。ミニチュアではなく実物大。人が1人乗って水上を進むことができる本物の船だ。
地元で有名な氷のアーティスト
Karpitskyさんは、雪や氷の彫刻家として、ベラルーシ国内でよく知られている。2020年に、作品の一つである氷のバイオリンが現地の新聞に取り上げられ、ネットで拡散されて有名になった。
それ以来彼は、冬が来る度に新しい作品に挑戦し続け、今年は凄いものを作ってしまった。100%氷で出来た、人が乗れる、美しい船だ。
公表されていない製作方法
インスタグラムには、Karpitskyさんが氷を削ったり積み上げたりする動画が投稿されている。だが、それ以上具体的な製作方法や製作過程については全く公開されていない。
海外メディアによれば、船が作られた場所だけは分かっており、それはミンスクの北にあるTsnyanskoe貯水池のどこかなのだそう。投稿された動画からの推測で、まず直方体の氷のブロックを切り出し、水を糊代わりにして積み上げ、最後にノミなどで船の形に削っていくのだろうと考えられている。
動画の中でKarpitskyさんは、舵輪(ステアリングホイール)をくるくる回しているが、この舵輪は格好だけ。船に舵は付いておらず、舵輪を回しても方向を変えることはできないそうだ。
また、船の後部に付いた2つの外輪(水車のような輪/パドルホイール)が回っているが、これもデモンストレーション用で、着脱できる。モーターで回しているが、推進力としては役立たないとのこと。
この氷の船もやはりSNSで話題になり、Karpitskyさんのもとには製作依頼が殺到しているそうだ。しかし、どういう理由か分からないが、今のところ彼は全ての依頼を断っていると報じられている。(了)
出典元:Odditycentral:Belarussian Man Builds and Sails in Boat Made Exclusively of Ice(1/29)