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新開発の自動運転車なら話は分かるが、明らかに旧式の乗用車が自動で走る様子がインドで撮影され、話題になっている。

運転手なしで車線変更する車

インドのタミル・ナードゥ州で撮影されたその動画に映っているのは、運転席に誰も座っていない車。自動運転機能のあるTesla（テスラ）は、まだインドで発売されていない。動画の車は、1964年から2000年にかけてインドで製造された「Premier Padmini」という古い車だ。

その車、ただ走っているだけでなく、スムーズに車線変更して追越車線に入り、遅いトラックを追い越したりしている。運転席は無人だが、助手席にはマスクを着けた男性が一人座っている。

撮影者は後続の車に乗っており、謎を解明したくなったのだろう、不思議な車を追い抜きながら中の様子をうかがうが……何のトリックも見つからない。

教習用の自動車ではないか？

今月初旬に投稿されたこの動画は、1週間で50万回以上再生された。助手席に座ったマスクの男性や、運転のトリックについて様々なコメントが寄せられているが、今のところどれも推測の域を出ない。

ある人は、「この男性は、2wayペダルシステムの車を運転しているに違いない」と言う。2wayペダルシステムとは、教習用の車のように、助手席にもペダルがついていることを言うらしい。

確かにそれなら、助手席に座って片手だけを伸ばしてハンドル操作することもできそうだ。

（日本の教習車にはブレーキしか付いていないが、助手席側にアクセルとブレーキの両方が付いていれば可能だろう。インドの教習車はそうなのかも知れない）

マスクの男性を知っている、という人も数人いた。ある人は「タミル・ナードゥ州ヴェールール市で彼を見た」と言い、ある人は「ヴェールール市の私の家の近くに住んでいる男性だ」と言う。どうやら、自動運転のトリックを使ってあちこちを走り回り、他のドライバーを驚かせて楽しんでいるらしい。（了）

出典元：NDTV:Who Is Driving This Car? Video Of ‘Driverless’ Fiat In Tamil Nadu Baffles Internet(10/14)

出典元：Hindustan Times:Video of driverless Premier Padmini car in Tamil Nadu leaves people baffled(10/14)