91%ケーキで出来たレースカーにF1ドライバーが乗ってギネス記録
アメリカ・ワシントン州のカジノが、新設された立体駐車場のオープンを祝い、ケーキで作ったレースカーを走らせて2つのギネス記録を打ち立てた。
91%がケーキで出来たレースカー
ワシントン州のLa Centerという町にあるカジノ「ilani」は、昨年11月に6階建ての立体駐車場ビルを新設。そのオープン記念に、ギネス記録樹立を狙ったイベントを開いた。
その記録とは、「食べられる乗り物が出すことのできる最高速度」。
その日用意されたのは、91%がケーキで出来た2台のレースカーだ。91%である理由は、ギネス記録の規定で「食べられる部分が90%以上でなければならない」と決まっているから。
作ったのはシェフでありケーキアーティストでもあるMike Elderさんという人。アルミ製のシャーシ(約28kg)の上にケーキの胴体が載っているという構造だ。今月3日にカジノ「ilani」が公開した動画を見ると、その様がよく分かる。
白い方の1台は直方体のバニラケーキが139個使われており、それらがバタークリームで繋ぎ合わされている。黒い方の1台は、145個のチョコレートケーキから成る。表面は全体がフォンダン(砂糖衣)で被われており、ロゴマークなどもフォンダンで描かれているとのこと。
2台はエンジンが積まれていないので、立体駐車場内の坂(スロープ)を下るレース、という形でギネス記録へのチャレンジが行われた。
F1ドライバーが運転
白い車を運転したのは、元F1ドライバーで現在はインディーカー・レースで活躍するマイケル・アンドレッティ(Michael Andretti)だ。そしてこの車が時速27.48kmを出し、「食べられる乗り物」の最高速度としてギネス世界記録に認定された。また同時に、最長走行距離(106.62m)でもギネス記録となった。
なお、レースが終わった後、2台は切り分けられ、ホームレスや貧困者へ食べ物の支援を行う団体「Share Vancouver」に寄付されたとのこと。
(了)
出典元:The Columbian:Debut a piece of cake as edible cars greet new ilani parking garage(2/3)
出典元:UPI:Edible race cars break Guinness records in Washington state(2/3)
出典元:Guinness World Records:Fastest edible vehicle