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メキシコに実在する道路、カーブでは反対車線が正しい車線になる

メキシコに実在する道路、カーブでは反対車線が正しい車線になる
YouTube/Rancho Montero, caprinos boer y borregos dorper

メキシコの山間部に、奇妙な対面2車線道路がある。カーブにさしかかる路上に、反対車線に移動するように示した矢印があり、両方向からの車はそこで車線を交換しなければならないのだ。

 

メキシコ・ベラクルス州の峠道

 

メキシコ・ベラクルス州にあるアクルツィンゴ峠は、曲がりくねった急坂が続く難所として知られているそうだ。特に下り坂の急カーブでは、大型トラックにスピードがつきすぎて曲がりきれず、外側に膨らんで事故を起こすことが多いらしい。

 

それを防ぐために考えられたのが、通行車線を入れ替えるという独自の交通ルールだ。具体的にどういうものかは、言葉で説明するより、動画を見た方が分かりやすい。運転席から撮った動画がYouTubeにアップされている。

 


緩いカーブでは、路面に描かれた太い矢印は前方を向いているが、急カーブになると、その方向が反対車線側になる。運転者はその場所から、矢印に従って反対車線に入る。つまり、対向車線を走ることになる。場合によっては、同じ車線を走ってくる対向車と対面する時もあり、慣れない運転者はギョッとするだろう。

 

ただ、路面の矢印はいきなり現れるのでなく、「対面カーブ区間」と定められた区間のみ。開始場所には、はっきり分かる標識があるそうだ。

 

事故件数が減少

 

こんなややこしい車線変更のおかげで、坂を下る車はいつもカーブの内側を走ることになる。すると小回りになるので、スピードがつきにくい。反対に、登りの車はいつも外側を走るわけだが、登り坂なので、アクセルを踏んでもあまりスピードは出ない。海外メディアによれば、この「対面カーブ区間」ができてから事故件数が顕著に減ったそうだ。

 

正面衝突しないのかと心配になるが、運転者はそれに神経を尖らせて走るだろうから、返って安全なのかもしれない。

 

山道なので霧が出ることもあるだろう。そういう時は、路面の矢印を見落とさないように、相当注意して走る必要がありそうだ。(了)

 

出典元:Odditycentral:Mexican Mountain Road Requires Drivers to Drive on the Wrong Side of the Road(6/28)

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