バチカンが悪魔祓いの需要増に伴い、新たなエクソシスト養成コースを創設


イタリアでの悪魔祓いの需要増加に伴い、バチカンでエクソシストを養成するコースが新たに創設されるとして話題を呼んでいる。

 

イタリアでは年間50万件もの悪魔祓いが行われている

 

悪魔祓いの訓練を受けたBenigno Palilla神父らがVatican Radioに語ったところによると、イタリアでは年間50万件ほどにも及ぶ悪魔祓いが行われているという。

 

パレルモで司祭を務めるPalilla神父は、シチリア島で悪魔祓いの訓練を受け、宗派や悪魔主義など悪魔祓いに関わる話について学んできたという。

 

 

悪魔祓いは教会法に基づき、1991年にGabriele Amorth神父によって設立され、2014年にバチカンから認可された国際エクソシスト協会の下で行われている。同協会には現在も総勢400名、イタリア国内では240名もの司祭が所属しているという。

 

一方、悪魔祓いに関する初めてのガイドラインが設定されたのは1614年のこと。

 

悪魔祓いの必要性を訴える人には精神的な疾患などを抱えている事例が多くみられるため、ガイドラインでは不適切な儀式を行うことのないよう、様々な規定を設けているという。

 

またガイドラインは複数回にわたり改訂されてきているが、現在では悪魔祓いを行う前には精神医学や医療の専門家による問診が必要とされるとのことだ。

 

さらに悪魔祓いの儀式を行うためには、司教区の司教による認可も必要とされるが、このようなプロセスを経ても、Palilla神父いわく悪魔祓いを行った事例の多くは精神疾患などの心理的な問題によるもので、悪魔とは関係ないものであったという。

 

悪魔祓いの増加は占いが原因?

 

一方Palilla神父はイタリアでは占いやタロットにすがる人の数が増加しており、それらが「悪魔に取り憑くための扉を開く」ものであると主張している。

 

 

昨年10月に行われた消費者団体Codaconsの調査によると、イタリアでは1300万人、およそ成人の4分の1にも上る数の人が占星術師やタロット占い師などの元へと日常的に足を運んでいるという。

 

一方、この数は2001年には300万人ほどであったという。

 

この占いへと足を運ぶ人の数が急激に増加した理由について、2014年の報告では、経済危機によって職を失った数多くの人が占いに救いを求めるようになったためと分析しており、占いがイタリア経済にもたらした価値は80億ユーロ、日本円にして1兆550億円ほどにも上るとされている。

 

悪魔祓いにせよ占いにせよ、スピリチュアルなものであることに変わりはない。自分の力では解決できない大きな壁にぶつかった際、超人的な力にすがってしまうのは人の性なのだろうか。(了)

 

出典元:The Local Italy:Vatican sets up new exorcism training courses as demand triples in Italy(2/23)

出典元:Business Insider:People are demanding so many exorcisms that the Vatican is now setting up training classes on how to do it(2/26)