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欧州で洋上風力発電が記録的発電量に、率いるのはドイツと英国

欧州で洋上風力発電が記録的発電量に、率いるのはドイツと英国
Vattenfall

欧州の洋上風力発電が昨年、記録的な発電量を達成していたことが明らかとなった。

 

英独2カ国で昨年3.1ギガワットも導入

 

これを率いたのは英国とドイツの2カ国。

 

欧州で風力発電を率いてきた組織「WindEurope」によると、両国では昨年3.1ギガワットの発電量に相当する洋上風力発電を導入したという。

 

これは平均で1基1ギガワット(単位時間)もの発電能力を有する原子力発電3.1基分ほどに相当する発電量となる。

 

またこの動きを率いてきたのは英国とドイツである一方、フランスやフィンランド、さらにはベルギーでも洋上風力発電は導入されてきているそうだ。

 

さらに英国にはスコットランド北東部のアバディーン沖に、世界初となる海に浮かぶ風力発電所「Hywind Scotland」も存在する。

 

 

これは風車のタービンが海底に繋がれ固定されておらず、より効率的に発電を行える地点へと移動するため、従来の風力発電よりも効率的な発電が行えるようだ。

 

急速に低下した洋上風力発電導入にかかるコスト

 

欧州では近年、洋上風力発電によるコストが急速に低下してきた。

 

それに伴い、欧州の電力業界では洋上風力発電への注目が高まってきている。

 

WindEuropeによると、昨年の洋上風力発電への投資額は75億ユーロ、日本円にして約9867億円ほどだという。

 

一昨年の投資額182億ユーロ、日本円にして2兆3946億円と比較すると落ち込んでいるが、これには洋上風力発電所を建設するのにかかる費用が低下していることが理由として挙げられる。

 

WindEuropeのCEOを務めるGiles Dickson氏は「洋上風力発電は今や電力供給における本流の一つだ。さらにコストも急速に低下してきている。洋上風力発電への投資は、今や従来の発電システムへの投資とコスト面において何ら変わりない」という。

 

洋上風力発電の今後の展望は不明瞭

 

一方、Dickson氏は2018年から2019年にかけて洋上風力発電の導入はさらに進んでいくとみるが、それ以降の長期ではどの程度導入が進んでいくか、まだわからないともしている。

 

欧州では2030年までの再生可能エネルギーの展望を示した「Clean Energy Package」に従い、2030年までにどれほどの洋上風力発電を導入していくか決定している国もある一方で、そのような国はごくわずかに留まるという。

 

しかしDickson氏は、2030年までに電力供給における35%を再生可能エネルギーが占めることは容易に達成できるとも指摘する。

 

また洋上風力発電のみに留まらず風力発電全体でみると、欧州では2017年、2016年の導入量よりも20%ほど多い原発15基分に相当する15ギガワットもの風力発電が導入されており、風力発電全体での可能性もまだまだ未知数だ。

 

 

原発や火力発電など、従来型の発電システムが今なお電力供給を支える日本。欧州における再生可能エネルギー普及の現状は、日本の今後の電力供給を考えるうえでも見習うべきものだろう。(了)

 

出典元:euronews:Europe powers up record levels of offshore wind energy(2/12)

出典元:The Green News:Wind energy most installed power source in Europe last year(2/23)

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