「タイタニック号」の沈没は火災が原因?新たな仮説が浮上する
1912年4月、イギリスのサウサンプトン港からニューヨークへ向けて処女航海に出発した豪華客船「タイタニック号」。
その後、氷山と衝突して船体に穴が開き、1500人以上の犠牲者を出したとされるが、沈没の原因が火災だったとする新しい説が浮上した。
●黒く焦げたような箇所に注目
そう唱えているのはジャーナリストのSenan Molony氏。彼は30年以上にわたって、「タイタニック」が沈没した原因について調査してきたという。
そして「タイタニック」がベルファストの造船所を出発する前に、チーフ電気技師が撮影したとされるいくつかの写真に注目。
船の右舷前方、氷山が突き刺さったとされる箇所のちょうど後ろ側に、30フィート(約9.1m)に及ぶ黒く焦げたような痕跡を見つけたそうだ。
Molony氏は英紙INDEPENDENTの取材に対し「私たちは氷山が衝突したとされる正確なエリアを検証してきました。おそらくベルファストの造船所を出発する前から、船体の特定の場所がダメージを受け、強度不足があったと見ています」と語っている。
●大規模な火災で黒い印がつく
彼によれば船体についた黒い痕跡は、1つのボイラー室の後部、3階部分にある燃料倉庫から起きた火災によってつけられた可能性があるという。
その後、12人の男たちが懸命の消火活動を行ったが火災は大規模でコントロールできず、約3週間も続き、火の温度も1000℃に達したそうだ。
「タイタニック」の船体は鉄で出来ていたが、氷山に衝突した時、火災のあった部分は非常にもろくなっていたため、穴があいた可能性があるとしている。
●75%も強度が落ちていた可能性
しかも火災の事実は秘密にされ、船が造船所からサウサンプトン港についた時も、火災で損傷した部分が乗客に見つからないよう、逆向きに停泊させられたそうだ。
Molony氏は取材に対し「これまで誰も黒い痕跡を調査してきませんでした。私たちは金属工学の専門家の意見も得ており、鉄に対する温度レベルを計算した結果、船体のその箇所は非常にもろく75%も強度が落ちていたとされています」と語っている。
またINDEPENDENTの記事で彼は、約3週間も続いた火災はサウサンプトン港に停泊した時もまだ進行中だったと主張しているが、果たして事実はどうだったのだろうか。
この沈没に関する新しい仮説は、新年に放映されたChannel4のドキュメンタリー番組で紹介されたという。
出展元: METRO:Titanic may not have been sunk by an iceberg after all(1/1)
出展元: INDEPENDENT: Titanic sank due to enormous uncontrollable fire, not iceberg, experts claim (1/1)