「ハリポタ」のスポーツが現実に!伊でクィディッチのW杯が開催される
現在、サッカーワールドカップが盛り上がっているが、イタリアではユニークなワールドカップが開催されたという。
物語から生まれたスポーツが現実に
その大会とは「クィディッチ・ワールドカップ」。「クィディッチ」とは『ハリーポッター』シリーズで、ホグワーツ魔法魔術学校の生徒らが競い合う、空想上のスポーツだ。
しかし2005年に米のバーモント州にあるMiddleburyカレッジが、実際のゲームとして作り上げ、今では世界中でこの競技を行う人が増えているという。
実際、イタリアのフィレンツェで行われた「クィディッチ・ワールドカップ」には、29のナショナルチームが参加。そのうち8チームが今回新たに加わったそうだ。
原作とは異なり、選手らは地上で争う
ただ現実の「クィディッチ」のルールは、原作や映画で描かれたものとは、ちょっと違うらしい。
物語では魔法学校の生徒が、空飛ぶ箒に乗って試合を行うが、現実の「クィディッチ」では選手らが地上で争うことになる。
1チームは7人で、1人のキーパー、3人のチェイサー(ゴールへ打ち込む)、2人のビーター、1人のシーカー(スニッチを追いかける)からなり、選手は箒を足の間に挟んで移動しなければならないとか。
また15番目の選手は黄色いユニフォームを着て、「スニッチ」呼ばれるテニスボールをマジックテープでパンツからぶら下げており、それを守る役割を果たす。
試合時間は30分。その間に「スニッチ」奪うか、もしくは多くの得点を上げたチームが勝利するという。
選手が最も多いのはアメリカチーム
現在、このゲームに参加しているのは20代半ばが中心で、選手が最も多いのはアメリカチーム。しかしまだ世界チャンピオンにはなれていないそうだ。
すでにこの競技を続けて6年となるアメリカチームのTyler Trudeauさんは、ABC Newsの取材に対し次のように語っている。
「私はこれまで、多くの才能あふれる選手とプレーできて幸運でした。だから今回、彼らと共にプレーできてワクワクしています。私たちは皆、自分たちがちょっと変なのを受け入れています。空想上のアイディアから作られたスポーツをしているのですから」
今回の「クィディッチ・ワールドカップ」は、6月30日から7月1日にかけて開催されたという。
物語から生まれたスポーツが現実のものとなり、ワールドカップまで開催されていたとは、とても興味深い現象と言えるかもしれない。(了)
出典元:ABC News:Harry Potter comes to Italy as Americans compete in Quidditch World Cup(6/26)
出典元:euro news:Quidditch World Cup 2018 kicks off in Italy(6/29)