Switch news

知っておきたい世界のニュース

「安全性よりも利益を優先」フェイスブックの内部告発者が語った内容とは?

「安全性よりも利益を優先」フェイスブックの内部告発者が語った内容とは?
Twitter/60 Minutes

さまざまな問題を起こし続けているフェイスブック。その内部告発者がメディアのインタビューを受け、注目を集めている。

 

テレビ番組に出演し告発

 

その告発者とは、Frances Haugenさん(37)。彼女は2021年にフェイスブックを辞めるまで、プロダクトマネージャーとして働いていたという。

 

彼女は10月3日、アメリカの番組「60 Minutes」に出演。司会のScott Pelley氏の質問に答える形で、フェイスブックの内部について語った。

 

インタビューにおいてHaugenさんは、フェイスブックがユーザーの安全性よりも、利益を優先しつづけてきたと述べている。

 

多くの人が反応するから誹謗中傷を放置?

 

Haugenさんによれば、まずフェイスブックは何よりもエンゲージメント(いいね、シェア、クリック)を優先しており、同社は出来るだけ長くフェイスブックにユーザーを繋ぎ留め、ユーザーに使ってもらいたいと考えているという。

 

しかしその結果として、Haugenさんはフェイスブックがヘイトスピーチ(誹謗中傷)を存在させているのではないかと疑っている。というのもヘイトスピーチは、人々によりエンゲージ(いいね、クリック・シェアなどの反応)させるからだ。その上で彼女は、次のように語っている。

 

「私がフェイスブックで繰り返し見てきたことは、皆にとって良いことと、フェイスブック自身によって良いこととの間における、利益のせめぎあいでした。そしてフェイスブックは常に繰り返し、(自身の)利益を最適化すること、お金を儲けることを選んできたのです」

 

対処している誹謗中傷は全体の3~5%か

 

データ・サイエンティストのHaugenさんは、フェイスブックの内部資料をコピーし、すでにSNS企業に規制がかけられることを願い、それらを米国証券取引委員会に提出しているという。

 

Haugenさんは「その証拠では、フェイスブックがヘイトや暴力、デマに対して大きな成果を上げていると世間に嘘をついていることが示されていました」と語っており、実際に彼女が今年発見した研究では、次のように書かれていたそうだ。

 

「私たちは世界で最も優れた取り組みを行っているにも関わらず、ヘイトの3~5%、暴力や扇動の約0.6%しか対処していないのではないか、と推定している」

 

安全なアルゴリズムに変えれば利益が減る?

 

そもそもフェイスブックは、毎日共有される膨大な量のヘイトスピーチを捕捉するために、アルゴリズムに依存している。

 

そしてフェイスブック社は、昨年のパンデミックではヘイトスピーチが増加したが、これらの投稿のほぼ95%は、ユーザーが報告する前に自動的に検出されたと述べていた。しかしHaugenさんは次のように語っている。

 

「フェイスブックは認識していました、もし彼らがアルゴリズムをより安全なものに変えれば、人々がサイト(フェイスブック)で費やす時間が少なくなり、広告のクリックも少なくなり、彼ら(自社)の利益が減ると」

 

このため2020年の大統領選挙への危険性を理解していたフェイスブックは、デマを減らすための安全システムを導入したが、それらの変更の多くは一時的なものだったという。

 

そして選挙が終わるとすぐに、安全性よりも成長を優先するために、変更を元に戻したり、設定を元に戻したりしたそうだ。Haugenさんは「これは民主主義に対する裏切りだと思います」と述べた上で、最後に次のように語っている。

 

「フェイスブックは、自立して行動することができないことを証明しました。フェイスブックは、何度も何度も、安全よりも利益を選ぶことを証明しました。私たちの安全を犠牲にして利益を得ているのです。今回の件が世界に大きな影響を与えて、実際に規制を導入するための不屈の精神とモチベーションが得られることを期待しています。それが私の願いです」(了)

 

出典元:60 Minutes:Whistleblower: Facebook is misleading the public on progress against hate speech, violence, misinformation(10/4)

記事が気に入ったら、ツイッターで
Switch Newsをフォローしよう!

ニュースレターの配信を始めました!

1日1回、新着ニュースをまとめて、メールでお送りしています。

形式など詳しいことは、こちらの「 ニュースレターについて 」をご覧ください。

スパムを送信したり、メールアドレスを共有したりすることは決してありません。
詳細については、プライバシーポリシーをご覧ください。

Return Top