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ファイザーが新型コロナの経口薬を開発、今年の年末までに準備が整う可能性

ファイザーが新型コロナの経口薬を開発、今年の年末までに準備が整う可能性
Instagram/pfizerinc

米製薬大手「ファイザー」が、新型コロナウイルスの経口薬を開発し、現在臨床試験が行われている。

 

現在、第1相の臨床試験を実施

 

その抗ウイルス薬とは「PF-07321332」。錠剤(単剤)となっており、新型コロナに感染しても重症化を防ぎ、ワクチンへの耐性を持った株(変異株)は出現しても、第2の防御策になると期待されている。

 

この薬に関しては現在、アメリカとベルギーにある「ファイザー」の施設で、第1相の臨床試験が行われているという。

 

その治験には、18歳から60歳までの健康なボランティア、60人が参加しているそうだ。

 

今年の年末までに利用が可能か

 

第1相の臨床試験は、来月の末までに終わる予定で、もし新型コロナへの感染を防ぐことが証明されれば、第2相、第3相とさらなる規模の大きな治験が行われるという。

 

そして全てがうまくいけば、今年の末までには準備が整う可能性があるそうだ。

 

そもそも「PF-07321332」は4月の初旬に「全米化学協会2021年春季大会」の会合で発表されていたという。

 

この薬は、COVID19を引き起こすウイルス、SARS-CoV-2の主なプロテアーゼを標的として作用する。プロテアーゼを阻害することで、ウイルスが体内で繁殖するのを防ぐそうだ。

 

ファイザー社のチーフ・サイエンス・オフィサーであるMikael Dolsten氏は、プレスリリースにおいて「この薬は救命救急や入院を必要とせず、感染の最初の兆候だけで、処方することができます」と述べている。

 

英ではアビガン錠の臨床試験を実施

 

一方、イギリスでは、別の抗ウイルス剤でCovid患者の重症化を防ぐことができるかどうかの臨床試験が行われている。

 

その薬は「ファビピラビル(アビガン)」だ。実は2014年に日本で初めて開発された薬だという。

 

これはまた、陽性反応が出てから数日以内に服用すれば、1日1回の服用で最終的にウイルスを死滅させることができると考えられており、実際に臨床試験で症状の進行を止める効果が認められれば、数百万回分がNHS(国民保健サービス)に導入されるそうだ。

 

Glasgow大学の主任研究員であるKevin Blyth教授は次のように語っている。

 

「抗ウイルス剤が効果を発揮すれば、大きな前進となります。患者が病院に来ないために、病院のサービスが大きなプレッシャーを受けることはありません。通常のサービスが機能し、ロックダウンやその他の強硬な管理措置をとる必要はありません」(了)

 

※日本では「アビガン」がまだ製造承認されていないが、その理由は「東洋経済」が詳しく報じている。

 

 

出典元:METRO:Pfizer’s anti-Covid pill may be ready this year and ‘could prevent lockdowns’(4/26)

出典元:KRON4:Single pill cure for COVID-19 could be available this year(4/26)

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