サウジアラビアで、ある慈善団体が、結婚予定者を対象にした研修を行い、話題となっている。

結婚予定者は必須で受講を、と呼びかける主催者

アルマワッダ家族開発協会代表のアルラディ・モハメド氏は、離婚の増加と夫婦間の争いを抑える為に、結婚予定者には必須で研修を受けさせるべきだと主張している。

サウジアラビア当局が掲げている「2030年計画」と調和をはかり強固で生産的社会を築けるよう、家族の役割を強化するのが研修の目的だそうだ。

アルダディ氏は、結婚するカップルは必ずこの研修を受けるよう、政府が法律で規定するべきだと提案している。

「結婚前研修は、増加する離婚や問題の生じる夫婦の数を減らせると考えています。多くのカップルの役に立っている、結婚前健康診断と同じ様なものです。」

まだ実施には至っていないが、結婚費用の一部として研修費も融資が認められるよう、社会開発銀行の同意も得ているそうだ。

受講者の95％が円満な家庭生活を送るという結果

当協会は15年前に創立され、これまでに20,000人を超える人々が研修を受けたとアルラディ氏は話す。「昨年、我々は研修の影響をはかる調査を行いました。その結果、３年前に研修を受けた人たちの95％が円満な家庭生活を送っていたのです。」

また、調査によると、離婚に至るケースは高い確率で、婚姻後数カ月に起こっていることが明らかになった。

「これらは、家族や親戚が夫婦の問題に首を突っ込んでくるというような、外的要因によるものです。」

これに似た調査結果では、離婚したケースの23％は、夫婦間で解決できない問題によるものだったという。

イスラム法による結婚の解釈も説明

当協会の結婚前研修プログラムは、若い男女が、強くて健康的な夫婦関係を楽しめるように企画、作成された。

困難を乗り越え、上手く関係を修復した夫婦などの例を紹介もしている。満足し、充実した生涯結婚生活を送れるように、と当協会は願っている。

また、イスラム法にのっとった、夫婦の権利や義務などの講義もあるという。

出典元：arab news ：Call to introduce mandatory pre-marriage training courses in Saudi Arabia(12/3)