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フェイスブックの問題に新たな波紋、個人情報が露へ渡った可能性あり

フェイスブックの問題に新たな波紋、個人情報が露へ渡った可能性あり

個人情報流出問題により、渦中にあるFacebook。このスキャンダルを告発した人物、クリストファー・ワイリー氏が、流出した個人情報はロシアにわたっている可能性があるとし、さらなる波紋を広げている。

 

今回のスキャンダルを振り返ると…

 

今回のスキャンダルは、Facebookから英国企業「Cambridge Analytica」が、アプリを通じて個人情報を抜き取っていたことが判明したもの。

 

個人情報を抜き取っていたアプリは、ケンブリッジ大学の研究者アレクサンドル・コーガン氏により開発された性格診断アプリ「thisisyourdigitallife」というもので、ここから収集された情報がCambridge Analyticaへと渡っていた。

 

さらに個人情報の流出が起きたのは、アプリを使用した本人のみならず、そのFacebook上の友人にまで及んでいた。

 

これにより影響を受けた人は、Facebookの見積もりによると、8700万人に上る可能性があるという。

 

 

他方でFacebookは2015年、Cambridge Analyticaが規約を破り不正に個人情報を集めていたことに気付き、同社に対して収集した個人情報の消去を要請。しかしこの要請の後も、Cambridge Analyticaは個人情報を保持したままであったという。

 

一方、Cambridge Analytica社は、同社が持つ個人情報は3000万人に留まると主張するが、この告発を行った元Cambridge Analytica従業員のワイリー氏も、これを上回る数の個人情報が流出している可能性があるとしている。

 

個人情報がロシアに渡っていた可能性

 

さらにワイリー氏は8日に行われたインタビューにおいて、「このデータが、かなりの人の手に渡っていた本質的な可能性がある」とも発言。

 

また氏は「今、Facebookは過ちを正すためのステップを踏み出していると共に、誰が情報にアクセスしどこから情報が漏れたのか明らかにしようとし始めているが、究極的には流出した情報がそのままであるのは確かだ」と指摘している。

 

 

それだけではなく、ワイリー氏は流出した個人情報がロシアへと渡っていた可能性まで視野に入れる。

 

ワイリー氏は「データの収集を行っていた教授が英国とロシアの間を往復していたことを考慮すると、データはロシアを含む世界の様々な地域に保存されている可能性がある」と警告している。

 

一方、FacebookとCambridge Analyticaをめぐるスキャンダルの終わりは、まだ見えていない。

 

Facebookはこの件について、欧米諸国の新聞の一面広告においてスキャンダルは“信用を失う”ものであったと謝罪。

 

さらに10日から米国ではFacebookのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏出席の下、米議会上院公聴会が開始された。

 

ザッカーバーグ氏は「起きたことは私に責任がある」として謝罪を行っている。

 

 

泥沼化するFacebookのスキャンダル。今後、Facebookとザッカーバーグ氏がどのような方向に向かっていくのか、まだまだ目が離せない。(了)

 

出典:The Daily Dot:Harvested Facebook data could be stored in Russia, whistleblower says (4/9)

出典:CNN:Cambridge Analytica whistleblower: Data could have come from more than 87 million users, be stored in Russia(4/8)

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