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ニューヨーク壊滅の可能性も…NASAがシミュレートした小惑星衝突がもたらす影響が恐ろしい

ニューヨーク壊滅の可能性も…NASAがシミュレートした小惑星衝突がもたらす影響が恐ろしい

小惑星が地球に衝突した際にどのようなことが起こり得るかを、米航空宇宙局(NASA)らが発表するも、そのシミュレーションにおける被害の甚大さに注目が集まっている。

 

様々な国際機関と連携しシミュレート

 

小惑星が地球に衝突した際のシミュレーションを発表したのは、NASAと米連邦緊急事態管理庁(FEMA)。

 

その内容は、世界各国の科学者らが地球にとって脅威となりうる物体について話し合う国際的な会議、「惑星防衛会議(Planetary Defense Conference)」の場において発表された。

 

両機関はNASAの専門部署「惑星防衛調整室(Planetary Defense Coordination Office)」や欧州宇宙機関の「宇宙状況認識地球近傍天体部門(Space Situational Awareness-NEO Segment)」、さらには「国際小惑星警報ネットワーク(IAWN)」といった国際的な機関と連携。

 

小惑星や彗星、さらには“地球近傍天体(NEO)”と呼ばれ地球に接近する軌道を持つ天体等が、地球に衝突した際にどのようなことが起こり得るか、そのシミュレーションを行ってきた。

 

Pexels

シミュレーションの内容とは…

 

会議の場において発表された、シミュレーションの具体的な内容はこうだ。

 

ここでは、3月26日に地球に対して危険をもたらす潜在性を持つ地球近傍天体が、天文学者らにより発見されたと仮定。

 

この天体を“2019 PDC”と名付け数カ月にわたって追跡したところ、2027年4月29日に約1%の可能性で地球に衝突する可能性のあることが判明したとしている。

 

さらに2021年には天体が米国コロラド州の州都デンバーへと向かう軌道を進んでおり、衝突の可能性は100%に至ることが明らかに。

 

これを受け世界の航空宇宙関連の権威が会議を行い、地球へと向かう軌道を進む地球近傍天体の速度を低下させると共に軌道を反らすため、それに意図的に衝突させる艦隊を建設することを決定したという。

 

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艦隊が天体分裂させるも小さな欠片は米国西部へ一直線

 

この後もシミュレーションは続く。

 

2024年、ついに艦隊が打ち上げられ、そのうちの3機が地球近傍天体に衝突。天体は成功裏に分裂すると共に、その中で最も大きな欠片は地球へと向かう軌道から逸れたとした。

 

ところが分裂した欠片のうち小さなものが米国西部へと向かう軌道を進み始めてしまい、米国政府は核爆弾による爆破を検討するも、政治的論争に。結果、核爆弾を打ち上げる時間はなくなってしまう。

 

Unspalash

 

それでも宇宙関連機関は天体の監視を続け、米当局も避難へと向けた準備を進める。

 

そして衝突が迫った2カ月前、天体はニューヨークの街と衝突地点から半径15キロメートル以内にあるものの全てを壊滅させてしまうことが明らかに。さらにその周囲数百マイル(1マイルは約1.6キロメートル)にいる人命をも危険に晒すことが判明した。

 

これを受けニューヨークでは緊急避難が行われ、ついに2027年4月29日、天体が衝突する。

 

大気圏に突入した際の天体の速さは時速6万9000キロにも至り、ニューヨークのセントラル・パーク上で爆発した際の威力は、広島に落とされた原爆の約1000倍にも至るものであった、とされた。

 

この衝突により、ニューヨークとそれを囲む田園地帯の大半は破壊される、という結果が導き出された。

 

Unsplash

ここまで詳細なシュミレーションを行う理由とは

 

しかしなぜNASAらは、ここまで詳細なシミュレーションを行ったのだろうか。

 

NASAのLindley Johnson氏は、“このシミュレーションは、災害管理を担うNASAの職員が知らねばならぬことを、地球の防衛を担当するコミュニティが理解するために、大いに役立った”と述べている。

 

さらに“このシミュレーションは相互において、そして我々の政府との間におけるより効果的なコミュニケーションを発達させるため役立つだろう”としている。

 

NASAは巨大な天体が地球へと衝突する可能性は低いとしつつも、もしそのようなことが起きた場合には甚大な被害がもたらされるとみている。

 

Pixabay

 

シミュレーションによって明らかとなった、巨大な天体が地球に衝突した場合の被害の甚大さ。

 

そのようなことが起こる可能性は低いといえど、一度天体が衝突してしまえば人類はもはや、それに対して成す術がない。それを思えば、シミュレーションによって起こり得る将来の脅威に備える必要性があるのは確かだろう。(了)

 

出典:CNN:This week, NASA is practicing what to do if an asteroid hits Earth(5/1)

出典:Live ScienceNew York City Has Been Obliterated in a New Asteroid-Impact Simulation(5/7)

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