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写真にしか見えない…ハイパー・リアルな油絵を描くアーティストがすごい

写真にしか見えない…ハイパー・リアルな油絵を描くアーティストがすごい
Facebook/Yigal Ozeri

超絶技法を駆使し緻密な油絵を描く、イスラエル出身の画家、Yigal Ozeri(イガル・オゼリ)さんをご存知だろうか。

初めは抽象画家からスタート

 

彼は最近のほぼ全ての作品を、撮影した写真から油絵にするというスタイルで描いており、どれも絵とは思えないほどリアルな出来映えとなっている。

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しかし英紙Independentによれば、そもそもOzeriさんは具象的な絵ではなく、比喩的なスタイルの描写を好む抽象画家としてスタートしたという。

 

そしてこのような女性の肖像画を描き始めたのは、約10年前からだとされている。

 

Ozeriさんは取材に対し「私はイスラエルで育ちましたが、その時学校では古典的な肖像画の書き方を教わりませんでした。比喩的な抽象画の作品にとって、それは重要ではなく価値もなかったのです」と語っている。

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自分で肖像画の描き方を学ぶ

 

しかし32歳の時に、初めてスペインのマドリードにあるプラド美術館を訪問。そこでスペイン画家、ディエゴ・ベラスケスの「ラス・メニーナス(女官たち)」という作品を鑑賞し、ショックを受けて催眠術にかけられたようになったという。

 

Ozeriさんは取材に対し次のように語っている。

 

「私はその時思いました、肖像画を描くことができなければ、どうして自分のことを画家と言えるのかと。肖像画を描くことは大きな責任です。ただ私が感じたのは、それを描けるようになるまで時間がかかりそうだということ。なぜなら私の先生はそのスタイルを教えてくれなかったので、自分1人で学ばねばならなかったからです」

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絵画に親近感を取り戻させるため

 

彼は1つの作品を仕上げるのに数カ月もかけるとし、常に女性をテーマに描き続けているそうだ。

 

その理由について彼は「女性はアートの歴史の中でも最も顕著な主題です。『モナ・リザ』や『真珠の耳飾りの少女』など、彼女らは否定しがたい存在感を持っているのです」とコメント。

 

さらに次のように語っている。

 

「私の作品は美を描いています。私は絵画に親近感を取り戻させることに焦点をあて、挑戦しています。私の作品は敵意を抱かない、自然の中で過ごす女性を描いています。それが私にとって重要なのです。そして恐らく、それが暴力や破壊を美化する現在のトレンドよりも革新的なのです」(了)

 

 

出展元:INDEPENDENT:Yigal Ozeri paints hyperrealistic women ‘living in nature without malice’(5/5)

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