道路の真ん中に置かれた謎の球体…その正体とは
幅の広い道路上で車両が猛スピードで走行し、歩行者や自転車が危険を感じる…というのはよくある光景だ。
しかし歩行者らがそのような危険を感じることなく、安全に交差点を通過できるため編み出された策が斬新であるとして話題になっている。
その斬新な方法とは…
アメリカ・ミズーリ州セントルイスでは、ここ10年ほどにもわたり、道路拡張等の代替策として、非常に斬新な方法が用いられている。
その方法とは、道路の真ん中に巨大なコンクリートの球体を置くというもの。このような球体を道路上に設置することによって、走行車両の速度抑制を促すことが可能とのことであるが、その一見して異様な光景は時として話題を呼んできた。
しかし歩行者の安全を確保のためといえど、時間も費用もかかってしまう道路拡張工事等と比べ、費用対効果が高いとして評価されているようだ。
ちなみにこちらの球体には、前セントルイス市長Francis Slayにちなみ、“スレイ・ボールズ”という愛称まで付けられているという。
近隣地区の住民からも導入を望む声
セントルイスでは、昨今タワー・グローブ・イースト地区にもこの“スレイ・ボールズ”を導入。ドライバーからは不評を買っている一方、自動車速度の抑制に貢献しているとして、近隣地区の住民からも導入を望む声が上がっているという。
その一方でインターネット上では「このようなものは私の街にもあった。でも何台かの車に傷を付けたせいで取り除かれてしまったよ」といった否定的な声も聞かれている。
道路工事等に比べ安価に設置できるコンクリート製の球体。歩行者の安全確保のため、日本でも導入される日は来るのだろうか。(了)
出典元:Streetsblog Chicago:St. Louis Calms Traffic With Heavy Concrete Globes(1/4)
出典元:nextstl.com:Laughing at the Slay Balls(1/3)