13日の金曜日に666便の旅客機が「地獄(Hel)」に向かって飛行、無事到着する
先週の10月13日は金曜日だったが、その日不吉な便名の旅客機が飛び立ち、無事目的地へたどり着いた。
空港コードは「Hel」、便名は「666」
そのフライトを行ったのは、フィンランド航空(フィンエアー)の旅客機とされている。
その飛行機は13日の金曜日、デンマークのコペンハーゲンを出発。フィンランドの首都「Helsinki」にあるヴァンター国際空港へ向かって飛び立っていったという。
この空港コードは「Helsinki」の「Hel(地獄;Hell)」となっており、しかも便名は「666」。さらに飛行時間も約1時間30分かかったそうだ。
しかし無事ヴァンター国際空港に到着した「666」便を迎えたのは、地獄の炎ではなく、時々晴れ間がのぞく穏やかな天候だったとか。その後「666」便は、26番ゲート(13の倍)へ向かったとされている。
キリストが十字架に磔にされた日
アメリカやヨーロッパでは13日の金曜日は不吉な日とされ、これまで数々のホラー映画や怪奇小説のテーマにもなってきた。
もともとはイエス・キリストが十字架に磔にされたのが13日の金曜日だったとされ、彼を裏切ったユダは「最後の晩餐」の席に着いた13番目の人間(12番目の使徒)とされている。
さらに「666」という数字は新約聖書のヨハネ黙示録において、人間を支配した怪物を指すもの、またはその名前だと記されている。
しかしだからだろうか、13日の金曜日に利用する客は少なく、フライト料金も需給の関係で決まるため、その日は他と比べて安くなる傾向にあるという。
これまで21回も飛行、今後は便名を変更
フィンランド航空は2006年以来、13日の金曜日にこの「666」便をこれまで21回飛ばしてきたそうだ。
しかし企業として成長を続け、より多くの便名が必要になったため、今後は「666」便を廃止し、「954」便に変更する予定だという。確かにその方が無難かもしれない。(了)
出典元:Washington Post:Flight 666 to HEL took off one last time this Friday the 13th(10/13)