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「ハマス」が16人の人質を解放、ヨルダン川西岸ではイスラエル兵が2人の子供を射殺

「ハマス」が16人の人質を解放、ヨルダン川西岸ではイスラエル兵が2人の子供を射殺
X_ @tamars

パレスチナ武装勢力「ハマス」は11月29日、ガザ地区で捕らえていた16人の人質を解放した。

 

2人のイスラエル人の女性を解放

 

まず「ハマス」側は2人のイスラエル人を解放。現在、2人はすでにイスラエル国内に到着したという。

 

解放されたのはエレーナ・トルパノフさん(50)と、母親のイレーナ・タティさん(73)だ。彼女らはイスラエルとロシアの二重国籍を持ち、10月7日に「キブツ・Nir Oz」において、「ハマス」により誘拐された。

 

襲撃の際、エレーナさんの夫であるヴィタリーさんは殺害され、彼女の息子であるサーシャ君とガールフレンドのサピル・コーエンさんは、今も人質となっているそうだ。

 

14人の人質を解放

 

この2人の解放に続き、「ハマス」はイスラエル人10人とタイ人4人を解放し、現在彼らはイスラエルに向かっていると報じられている。

 

10人のイスラエル人のうち5人が女性で、5人が未成年者。彼らのうち5人が二重国籍者で、1人の未成年者はオランダ、3人がドイツ、1人がアメリカの国籍を持っているという。

 

 

人質の解放により、イスラエルの刑務所からも、未成年者16名と女性14名のパレスチナ人が釈放される予定となっている。

 

ただ「ハマス」側は29日、以前のイスラエル軍によるガザ地区への攻撃で、人質になっていた生後10カ月のクフィル・ビバス君と4歳の兄、その母親が死亡したと主張した。

 

イスラエル軍は現在、「ハマス」側の主張を確認しているという。現時点で、ガザ地区に残されている人質は161人となっている。

 

ヨルダン川西岸で2人の子供が死亡

 

一方、ヨルダン川西岸地区にあるジェニンでは、イスラエル兵により、2人の子供が射殺された。

 

パレスチナの保健当局によれば、イスラエル兵に撃たれて死亡したのは、8歳のアダム・アル・グール君と、15歳のバセム・アブ・エル・ワファ君だという。

 

彼らが銃撃される瞬間は映像でも撮影されており、その動画がSNSにも投稿されている。

 

 

またパレスチナ赤新月社は、やはりジェニンにある難民キャンプ付近において、救急車が到達するのをイスラエル軍が妨げているとし、その映像をSNSに公開した。

 

 

さらに「アルジャジーラ」によれば、病院に搬送される途中の救急車から、イスラエル軍が負傷者を連れ出し、拘束したという。

 

しかもイスラエル側は、人質交換として刑務所から多くのパレスチナ人を釈放すると同時に、ヨルダン川西岸地区などで、多くのパレスチナ人を拘束しているそうだ。

 

実際に4日間の休戦期間中にも、イスラエル軍は東エルサレムとヨルダン川西岸地区で、少なくとも133人のパレスチナ人を逮捕したという。

 

休戦のさらなる延長についてだが、エジプトの情報筋は通信社に対し、さらなる人質の解放に向けた交渉は順調に進んでおり、停戦は2日間延長される可能性があると語っている。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Hamas war live: 16 hostages released by Hamas; IDF looking into Hamas claim airstrike killed 10-month-old and family(11/29)

出典元:Aljazeera:Israel arrests almost as many Palestinians as it has released during truce(11/28)

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