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イスラエル軍がレバノンで白リン弾を使用か?米政府が懸念を示す

イスラエル軍がレバノンで白リン弾を使用か?米政府が懸念を示す
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イスラエル軍が白リン弾を使用している可能性があるとの報告を受け、アメリカ政府が懸念を示した。

 

レバノンで白リン弾を使用か?

 

アメリカ国家安全保障会議の戦略広報担当調整官であるジョン・カービー氏は12月11日、記者会見で、イスラエル軍がレバノンにある攻撃目標に対し、アメリカが提供した白リン弾を使用したとの報道について、「懸念している」と述べたという。

 

その上でカービー氏は、非常に焼夷性の高い白リン弾の使用は、煙幕として合法的に使用できる可能性があるが、アメリカは在庫の使用状況についてイスラエル側に説明を求めるだろう、と述べたそうだ。

 

イスラエルのヨアヴ・ガラント国防大臣は11日の記者会見で、白リンを使用しているとの報告について尋ねられた時、明確な返答はせず、ただ「イスラエル国防軍は、国際法に従って活動している」と述べるにとどまったという。

 

白リン弾は化学兵器として、国際条約で使用が禁止されていないものの、イスラエルに提供してきたアメリカは、合法的かつ目的に沿って使用されることを想定してきたそうだ。

 

ガザ地区での停戦について議論を要請

 

ヨーロッパ各国の首脳は、EUのシャルル・ミシェル大統領に書簡を送り、次回の欧州理事会で、ガザ地区での停戦について議論をするよう求めた。

 

アイルランドのレオ・バラッカー首相、スペインのペドロ・サンチェス首相、マルタのロバート・アベラ首相、ベルギーのアレクサンダー・デ・クロー首相の4人は、ガザの人道状況の悪化に対する「警鐘」を表明した書簡を、ミシェル大統領に送ったという。

 

4人の首相は、これまでもイスラエルの軍事作戦とそれが民間人に及ぼす影響について、警鐘を鳴らしており、送られた書簡にも次のように書かれていたそうだ。

 

「状況の重大さと、ヨルダン川西岸地区および(ガザ)地域における激化の可能性を考慮すると、12月14日と15日に開催される欧州理事会で戦争について真剣な議論を行うことが不可欠である」

 

米の抗議デモで52人が逮捕される

 

アメリカの首都、ワシントンD.C.では11日、イスラエルと「ハマス」との間の永続的な「停戦」を求める抗議デモが行われた。

 

このデモには人権団体「パレスチナ人権のためのUSキャンペーン(USCPR)」や「平和のためのユダヤ人の声」などの活動家らが参加し、上院庁舎で短時間抗議活動を行ったという。

 

しかしその後、抗議デモに参加した52人が警察に拘束され、逮捕されたそうだ。

 

 

イギリスでもガザ地区での停戦を求める抗議デモが行われ、200人以上のデモ参加者が、ロンドンにある与党・保守党本部の入口を封鎖したという。

 

またその後、デモ参加者は、ガザ地区での永続的な停戦を求める公開書簡を、リシ・スナク首相のいる首相官邸に届けたそうだ。

 

ガザ地区の保健当局は12月11日、10月7日以来、パレスチナ人1万8205人が死亡、4万9645人が負傷したと発表した。

 

また保健当局によると、死者数は9日時点で1万7700人だったが、この2日間で500人以上増加したという。(了)

 

出典元;The Guardian:Israel-Gaza war live: White House ‘concerned’ by reports Israeli forces using white phosphorus; Kerem Shalom crossing to open(12/11)

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