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イスラエル人の人質が誤って軍に射殺される、その詳細が明らかに

イスラエル人の人質が誤って軍に射殺される、その詳細が明らかに
X_@N12News

先日、ガザ地区でイスラエル人の3人の人質が、イスラエル軍によって殺害され、国内では批判の声が高まっている。

 

白旗を掲げていた

 

その3人は10月7日、イスラエル南部に対する「ハマス」の越境攻撃により誘拐され、人質にされていた。

 

3人の名前は、ヨタム・ハイム氏、サメール・エル・タラルカ氏、アロン・シャムリズ氏で、いずれも20代の男性だったとされている

 

イスラエル国防軍(IDF)の調査によると、3人は「ハマス」から逃れ、ガザ市のシェジャイヤ地区にある国防軍の陣地に近づいて行ったという。

 

当時、3人はシャツを着ておらず、上半身は裸で、そのうちの1人は白旗を掲げていたそうだ。

 

しかし建物の屋上にいたイスラエル兵が3人を発見した時、「テロリストめ!」と叫びながら発砲したという。

 

3人のうち2人はその場に倒れたが、1人は近くの建物に逃げ込んだそうだ。しかし司令官が現場に到着し、部隊にその建物に突入するよう指示。

 

やがてイスラエル兵は、人質の男性がヘブライ語で助けを求めたにもかかわらず、殺害したという。

 

X_@N12News

イスラエル軍の司令部前で抗議デモ

 

人質殺害の詳細については12月15日に発表されたが、その夜にはデモ隊が、テル・アビブにあるイスラエル軍の司令部に集まったという。

 

殺害されたイスラエル人の人質、サメール・エル・タラルカさんのいとこである、アラア・アル・タラルカさんはイスラエルの公共放送に対して、次のように述べ、紛争の終結を求めた。

 

「私たちは、彼が戻ってくるだろうと、多くの希望と期待を抱いていました。(略)遺族は、人質をどうやって生きて戻せるか、だけを考えています。今こそ戦争の終結を求める時です」

 

また元人質だったラズ・ベン・アミ氏も、次のように語った。

 

「10日前、私は(イスラエル政府の)閣僚に対し、戦闘によって人質に被害が及ぶ可能性があると警告しました。残念ながら私は正しかった。軍事行動だけでは彼ら(人質)の命は救われません。イスラエルは人質を解放するために、別の計画を策定しなければなりません」

 

テレビ局のカメラマンも死亡

 

ガザ地区南部にあるハンユニスでは15日、イスラエル軍の攻撃により、中東のテレビ局「アルジャジーラ」のカメラマンが死亡、同行していた特派員の記者も負傷した。

 

カメラマンのサメル・アブ・ダッカ氏と特派員のワエル・アル・ダハドゥ氏は、難民を保護するための「ファルハナ学校」にいたとされ、その日の早朝に行われたイスラエル軍による攻撃の被害を取材していたという。

 

その時、イスラエル軍のドローンが2度目の攻撃を行い、ダッカ氏が死亡、ダハドゥ氏は負傷したそうだ。

 

イスラエル軍がガザ地区への空爆を開始してから、すでに64人のジャーナリストが殺害されていると言われている。

 

またガザ地区北部あるカマル・アドワン病院の庭では、負傷したパレスチナ人や避難していた人が、イスラエル軍のブルドーザーによって、テントごと轢き殺されたとの情報も出ている。

 

目撃者の証言や、医療関係者の報告、メディアの報道によれば、イスラエル軍はブルドーザーで、生きたまま人々を病院の庭に埋めたという。

 

埋められた人々の映像などもすでにSNSに浮上しているが、ガザ地区の保健当局はこの事件について、緊急に調査するよう求めている。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Gaza war live: Israeli hostages mistakenly killed by IDF in Gaza were holding makeshift white flag, official says(12/16)

出典元:Aljazeera:Israel-Hamas war live: Some 8,000 people missing in debris from bombing(12/16)

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