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コロンビア政府、財宝を積んだ約300年前の難破船を引き上げると発表

コロンビア政府、財宝を積んだ約300年前の難破船を引き上げると発表
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南米のコロンビア政府が、海に沈んだ昔の難破船を引き上げる計画を発表した。

 

1708年に沈没した「サンノゼ号」

 

コロンビア政府は12月21日、1708年に沈没した難破船を今後、海底から引き上げることを試みると発表したという。

 

その難破船とは、スペインのガレオン船「サンノゼ(San Jose)号」だ。実はこの船には、スペイン統治下の植民地から得られた1100万枚の金貨や銀貨、エメラルド、その他の貴重な積荷が積まれていると考えられている。

 

このため船が引き上げられれば、数十億ドル(数千億円)の価値を手にする可能性があるそうだ。

 

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「考古学上の難破船、宝物ではない」

 

コロンビア政府のファン・デービッド・コレア文化大臣は、カリブ海の海洋状況に応じ、最初の引き上げの試みが4月から5月の間に行われると述べたという。

 

またコレア文化大臣は、グスタボ・ペトロ大統領との会談後、「これは考古学上の難破船であり、宝物ではない。これは我が国にとって水中考古学研究の最前線の国になる機会だ」と語ったそうだ。

 

「サンノゼ号」は、300 年以上前にイギリス船との戦闘で沈没し、2015年に場所が特定されたが、法的な問題が出たことから、コロンビア政府は一度、引き上げ計画を断念している。

 

また当時、水中文化遺産を保護するユネスコの専門家団体も、コロンビア政府に書簡を送り、「コロンビアの文化遺産の商業的利用を許可することは、特にユネスコの水中文化遺産条約で定められた最高の科学基準と国際倫理原則に反する」と主張していた。

 

ただしコロンビアは、沈没船の引き上げ計画をユネスコに報告することを義務付ける、国連海洋法条約には署名をしていない。

 

「サンノゼ号」の場所は国家機密となっており、コロンビアのバル半島沖のどこかにあると考えられている。(了)

 

出典元:ABC News:Colombia will try to raise objects from a 1708 shipwreck believed to have a cargo worth billions(12/22)

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