民家のガレージから、冷戦時代の核ミサイルを発見【アメリカ】
アメリカのワシントン州にある民家のガレージから、核が搭載できるミサイル(厳密にはロケット)が発見された。
爆弾処理班が派遣され、発見
そのミサイルが見つかったのは、ワシントン州のベルビュー市にある、男性の自宅のガレージだという。
地元の警察は1月31日、オハイオ州にある「国立アメリカ空軍博物館」から、ミサイルの寄付の申し出があったと通報を受けたそうだ。
そこで警察は、寄付を申し出た男性の家へ、爆弾処理班を派遣。その自宅のガレージに、核が搭載できるよう設計された、昔のミサイルを発見したそうだ。
And we think it’s gonna be a long, long time before we get another call like this again 🚀https://t.co/QePBTkDVFk pic.twitter.com/YXslykeOIT
— Bellevue, WA Police (@BvuePD) February 2, 2024
無誘導空対空ロケット
警察によれば、発見されたミサイルは、1.5ktのW25核弾頭を搭載できるよう設計された無誘導空対空ロケット、「ダグラスAIR-2ジーニー(以前の名称MB-1)」だったという。
しかし弾頭は搭載されていなかったため、地域社会に影響を及ぼすことはなかったそうだ。
ベルビュー警察署のスポークスマンも、「この装置は、基本的にはロケット燃料用のガスタンクにすぎない。全く深刻な出来事ではなかった」と述べている。
ミサイルを所有していた男性によれば、ロケットは亡くなった隣人のもので、元々は不動産売買で購入したものだったという。
このロケットは冷戦時代にアメリカとカナダで使用され、最初で唯一実射されたのは1957年、製造は1962年に終了したそうだ。(了)
出典元:BBC:Inert nuclear missile found in US man’s garage(2/4)