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イスラエルで数万人が停戦合意を求め反政府デモ、ガザ侵攻以来最大規模

イスラエルで数万人が停戦合意を求め反政府デモ、ガザ侵攻以来最大規模
X_Gaza Under Attack_

イスラエルのエルサレムで、数多くの人々が反政府デモに参加し、ガザ地区での停戦合意を求めた。

 

停戦合意、早期選挙を求める

 

3月31日、エルサレムのクネセト(国会議事堂)の周りには、数万人のデモ参加者が押し寄せ、イスラエル政府に対する抗議の声を上げたという。

 

デモ参加者たちは政府に対し、ガザ地区で囚われている人質を解放させるため、「ハマス」との停戦合意を行うよう訴え、早期選挙を実施することを求めたそうだ。

 

今回のデモの規模は、昨年の10月以来、最大のものになると言われている。またテル・アビブでも31日に、数千人のデモ参加者が集まったという。

 

国益よりも政治的生き残りか?

 

イスラエル国内では、依然として多くの国民が、ガザ地区における戦闘に賛成しているが、デモ参加者らは10月7日の「ハマス」によるイスラエルへの越境攻撃を許したのは、ネタニヤフ首相の責任だと考えている。

 

またネタニヤフ首相が、イスラエルにとって最も重要な同盟国であるアメリカとの関係を損なったとして、非難する人もいるそうだ。

 

ネタニヤフ首相は昨年の司法改革の試みでも批判を浴び、一連の汚職容疑にも直面しており、批評家らは、ネタニヤフ首相の決断は、国益よりも政治的生き残りに焦点を当てているようだと指摘している。

 

人質の家族が不満を高める

 

ガザ地区で囚われている人質の家族らは、時間切れが迫っていると信じており、ネタニヤフ首相に対する不満の声を高めている。

 

ガザ地区にいる人質の約半数は11月の1週間の停戦中に解放されたが、残った人質を帰国させようとする国際的な調停の試みは失敗し続けている。

 

一方、人質の家族の中には、今は選挙の時期ではないと考えている人もいるという。

 

息子を誘拐されたシェリ・シェム・トフさんはメディアに対し、「今、首相を変えることが、息子の解放(帰宅)を助け、前進させることになるとは思わない。人質を帰国させるという最も切実な問題を、脇に追いやるだけだ」と述べている。

 

選挙が行われた場合、ネタニヤフ首相と同盟関係にある政党は、支持率で野党に大きく後れをとっているという。

 

そして選挙が行われなければ、ネタニヤフ首相は2026年春まで、政権の座にとどまることになるそうだ。(了)

 

出典元:ABC News:Israelis hold largest anti-government protest since war in Gaza began(3/31)

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