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全米の大学で親パレスチナのデモが拡大、警察が学生を逮捕

全米の大学で親パレスチナのデモが拡大、警察が学生を逮捕
X_Bentley Hudgins

アメリカの多くの大学で、親パレスチナの抗議デモが起き、警察がキャンパス内に入り、学生を拘束したという。

 

コロンビア大学での逮捕がきっかけ

 

この抗議デモは、ニューヨーク市にあるコロンビア大学で先日、学生が逮捕され、キャンパス内から強制退去させられたことを受けて、全米の大学に広がったという。

 

コロンビア大学の学生らは、大学側にイスラエルに関係する企業から支援を受けないよう要求しており、現在もキャンパス内にテントを張り、抗議活動を続けている。

 

その後、イェール大学やニューヨーク大学、ハーバード大学、テキサス大学オースティン校、南カリフォルニア大学などでも抗議デモが拡大した。

 

ジョージア州の大学では警察が強制撤去

 

ジョージア州にあるエモリー大学では4月25日、学生たちがパレスチナとの連帯と示そうとして集まり、キャンパス内にテントを設営しようとしたところ、警察が介入。

 

ゴム弾などを使い、学生たちを拘束。強制的にキャンパス内から排除したという。また一部の学生は、警察が催涙ガスやスタンガンを使ったと主張しているそうだ。

 

 

しかも拘束されたのは学生だけではなく、哲学学部長のノエル・マカフィー氏も警察に逮捕されたという。

 

南カリフォルニア大学では卒業式が中止

 

ニュージャージー州にあるプリンストン大学でも、学生たちが4月25日の朝、キャンパス内にガザ地区への連帯を示すテントを設置。しかしその際、 学生2人が逮捕され、キャンパスから締めだされたそうだ。

 

大学側は「屋外の野営」を禁止する方針を打ち出し、やがてテントは撤去されたが、学生らはキャンパスの芝生に毛布やマットを敷いて集まっているという。

 

カリフォルニア大学ロサンゼルス校でも、4月25日に数十個のテントが張られ、抗議活動が行われたそうだ。

 

南カリフォルニア大学では、キャンパス内での抗議活動により計画が混乱する可能性があるとし、大学側が卒業式の中止を宣言した。

 

南カリフォルニア大学では以前、イスラム教徒の学生による卒業スピーチを行う予定だったが、その選定をめぐって親イスラエル団体から抗議を受けていたため、安全上の懸念を理由に卒業スピーチの中止を発表していた。

 

他にも数多くの大学で、抗議デモが行われ、学生らが逮捕されたという。(了)

 

出典元:The Guardian:Police allegedly use rubber bullets and teargas at university protest in Georgia(4/25)

出典元:ABC News:College protests live updates: Hundreds arrested as universities crack down on pro-Palestinian encampments(4/26)

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