ドイツで「テスラ」の巨大工場を活動家が襲撃、拡張工事に反対【動画】
ドイツで先日、電気自動車メーカー「テスラ」の巨大工場にデモ参加者が押し寄せ、警察と激しく衝突した。
気候変動活動家が工場に押し寄せる
その出来事が起きたのは5月10日、場所はベルリン近郊、ブランデンブルク州の町、グリュンハイデにある「テスラ」の巨大工場とされている。
このヨーロッパに唯一ある「テスラ」の工場では、その日、拡張計画に反対する気候変動活動家らが押し寄せ、施設の中へ入ろうとしたという。
そして警察らと激しく衝突し、警察官3人を含む数人が負傷。その後警察は、数人の活動家を逮捕し、彼らが工場に入るのを阻止した。
The Anti-Tesla activists brake through the police lines and reach the fence of #Gigafactory. Police seems disoriented.#DisruptTesla #Grünheide pic.twitter.com/ir64DfY8qL
— the brake (@TheBrakeNet) May 10, 2024
According to Disrupt Tesla, around 800 people protested against the expansion of Tesla’s plant in Grunheide near Berlin, citing concerns that the expansion would pose risks to the environment https://t.co/YJEre47gZd pic.twitter.com/ChXsax1bPe
— Reuters Business (@ReutersBiz) May 10, 2024
数か月前から付近の森で野営
この工場では以前から、規模を2倍にする計画が持ち上がっていたが、活動家らは近くの森が伐採され、環境にダメージを与えるとして、今年の2月から森で野営を行っていたという。
10日のデモでは、参加者が近くの高速道路を封鎖し、線路に座り込んで鉄道の運行を妨害。工場近くの田舎道でも、座り込みを行ったそうだ。
Die Gigafactory steht heute still. Sowie diese sollten alle Autofabriken still stehen!
Wir wollen demokratisch entscheiden wie und was wir produzieren: Trams. Busse. Lastenräder.
Mobilität, die Allen zu Gute kommt. #stoptesla pic.twitter.com/fUsVnMm6c6
— Disrupt (@disrupt__now) May 10, 2024
ギガ・ファクトリーとして知られるこの工場は、現在推定1万2000人の従業員を雇用し、年間約50万台の自動車を製造している。
しかし3月にも放火の疑いで停電が発生し、生産が一時停止したという。テスラ社は先週初めにも、デモのため工場を閉鎖し、従業員に在宅勤務を許可すると発表していた。
今回の抗議活動を呼び掛けた団体「ディスラプト・テスラ」によると、デモには約800人が参加したという。(了)
出典元:BBC:Protesters attempt to storm Germany’s Tesla factory(5/10)