オーストラリアの富豪の女性、美術館に対し、自分の肖像画の撤去を求める
オーストラリア人の富豪の女性が、自分の肖像画の撤去を求め、注目を集めている。
二重顎で表現されている肖像画
その女性とは、鉱山王のジーナ・ラインハートさんだ。
彼女の肖像画は、受賞歴のある先住民アーティスト、ヴィンセント・ナマジラさんによって描かれたという。
そして現在は、オーストラリア国立美術館に展示されているのだが、肖像画の中のラインハートさんは、二重顎で表現されていた。
このためラインハートさんは、自身の肖像画の撤去を、美術館側に要求したという。
美術館側は撤去に応じず
この肖像画は、当初アデレードで展示され、その後キャンベラにおいて、エリザベス女王2世の絵画とともに展示されたという。
またオーストラリア国立美術館での展示では、ラインハートさん以外にも、チャールズ3世やジミ・ヘンドリックスなど、世界的な有名人の絵も飾られているそうだ。
ラインハートさんは毎年、オーストラリア国立美術館に対して多額の寄付を行っているが、美術館側は今までのところ、作品の撤去には応じていない。
美術館側は声明で、「これまでにも作品の芸術的価値について、活発な議論が行われてきた」とし、「私たちはオーストラリアの人々に芸術作品を紹介し、人々が芸術について探究し、体験し、学ぶよう促しているのです」と述べている。
肖像画といえば先週、イギリスのチャールズ国王の公式の肖像画が発表されたが、この作品についても、国民の間で意見が分かれているという。(了)
出典元:METRO:World’s eighth richest woman demands gallery takes down incredible portrait of her(5/16)