イスラエル軍が、ガザ地区にある国連の学校を空爆、14人の子供を含む40人以上を殺害
イスラエル軍は6月6日、ガザ地区中部にある国連が運営する学校を空爆し、数多くのパレスチナ人が殺害された。
UNRWAが運営する学校への攻撃
イスラエル軍による攻撃は6日の夜明け前、ヌセイラト難民キャンプに対して行われ、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営する、アル・サルディ学校や住宅が被害を受けたという。
アル・サルディ学校への空爆により、少なくとも40人が死亡、70人以上が負傷。犠牲者には14人の子供と9人の女性が含まれているそうだ。
当時、アル・サルディ学校には、数千人のパレスチナ人が避難していたとされ、空爆で負傷した膨大な数の人々が「アル・アクサ病院」へ運ばれた。
ガザ地区のメディア・オフィスのスポークスマン、イスマイル・アル・サワブタ氏は、次のように述べている。
「イスラエル占領軍によるこの恐ろしい虐殺は、ガザ地区の女性や子ども、避難民を含む民間人に対する大量虐殺、民族浄化の明白な証拠だ」
US-made weapons have been used in Israel’s latest deadly attack on a Gaza school run by UNRWA.
Our digital investigations team @AJSanad has obtained exclusive evidence from the scene tracing part of the weapon to Honeywell – a high-profile company based in the US. pic.twitter.com/3Wrz8sCQYR
— Al Jazeera English (@AJEnglish) June 6, 2024
イスラエル軍も学校への空爆を認める
イスラエル軍も国連の学校への空爆を認めており、「戦闘機がヌセイラト地区にあるUNRWAの学校内に潜むハマスの施設を攻撃した」と述べた。
またこの空爆により「自軍への攻撃を計画していたテロリストを排除した」と主張した。
しかし「ハマス」側はこの主張を否定。アル・サワブタ氏は「イスラエル軍は、偽りの捏造された物語で世論を欺き、数十人の避難民に対して行った残虐な犯罪を正当化している」と非難した。
国連のアントニオ・グテーレス事務総長も、イスラエル軍による国連の学校への空爆を非難。同氏の報道官であるステファン・デュジャリック氏は、次のように述べた。
「これは、民間人が払っている代償の、もう一つの恐ろしい例に過ぎない。生き延びようとしているパレスチナの男性、女性、子供たちが払っている代償だ。(略)ガザ地区で起こったこと全てについて、説明責任を負わなければならない」
国連の学校への攻撃についてはすでに調査が進められており、イスラエル軍の戦闘機によって発射された兵器が、アメリカの企業「Honeywell」社製のものであるとの情報も出ている。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel bombs Gaza school housing displaced Palestinians, kills at least 40(6/6)
出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: School strike contradicts ‘all moral values’(6/6)