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ギリシャで高温により行方不明者が続出、英のテレビ司会者も死亡

ギリシャで高温により行方不明者が続出、英のテレビ司会者も死亡
flickr_Paul Arps

ギリシャではすでに気温が40℃を越える日が続いており、観光客などが死亡または行方不明になる事案が報告されている。

 

人気テレビ司会者の死亡を確認

 

ギリシャのクレタ島にある町、Chaniaでは6月13日に44.5℃の気温を記録。他のギリシャの町でも、40℃を越える気温が続いているという。

 

そしてこの1週間で、ギリシャの島々において、トレッキング中などで、行方不明になった3人の観光客の捜索が行われた。

 

イギリスの人気テレビ司会者であるマイケル・モズレーさん(67)もシミ島を訪れ、6月5日には高温の中、散歩に出かけたまま、行方が分からなくなっていた。

 

捜索のために巡視船やダイバー、ヘリコプター、消防士、警察、ドローン、特別に訓練された探知犬が投入されて、大がかりな捜索が行われ、5日後に遺体で発見されたという。

 

モズレーさんは道を間違え、険しい丘を登ることになったらしく、記録的な猛暑が彼の死に大きく影響したとみられている。

 

トレッキング中に2人が行方不明

 

ギリシャのアモルゴス島とサモス島でもアメリカ人とオランダ人の男性が、ハイキングコースで行方不明になっており、現在も捜索が行われている。

 

アメリカ人の男性、エリック・カリベットさん(59)はアモルゴス島を定期的に訪れていたが、6月11日に1人でトレッキングしている姿が最後に目撃された後、行方不明になった。

 

その日は気温が37℃に達すると予想されており、カリベットさんは午前7時に1人で、4時間のハイキングに出発したという。

 

しかしその後、カリベットさんは帰らず、滞在先の友人が警察に通報。現在も捜索が続けられているが、依然行方不明のままとなっている。

 

サモス島でも、74歳のオランダ人男性が5時間のハイキングに出かけた際に、行方不明となった。

 

捜索では救助隊やドローン4機、探知犬、ヘリコプターも投入されたが、依然行方は分かっていない。

 

このような事態となり、外国人観光客が、高温の中での過度な運動がもたらすリスクを認識していないか、適切な情報を受け取っていないか、との懸念が高まっている。

 

すでに学校や遺跡も閉鎖

 

ギリシャでは昨年の夏、48℃という記録的な高温に達し、今年も異常な暑さに見舞われているという。

 

すでに学校は閉鎖され、文化省は、観光客が多く訪れるアクロポリスやその他の遺跡を、閉鎖せざるを得なくなったそうだ。

 

また赤十字のボランティアは何千本もの無料の水を配布し、アテネ市役所は冷房設備を設置したという。(了)

 

出典元:The Guardian:Visitors to Greece appear ill informed about heatwave risk, warn rescuers(6/13)

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