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イスラエル軍がレバノンへの軍事作戦を承認、「ヒズボラ」の指導者も威嚇

イスラエル軍がレバノンへの軍事作戦を承認、「ヒズボラ」の指導者も威嚇
X_Hen Mazzig

イスラエル軍は6月18日、レバノンへの軍事作戦を承認したと発表し、イランが支援するシーア派武装組織「ヒズボラ」との全面戦争に発展することが危惧されている。

 

「逃れられる場所はない」

 

イスラエル軍は18日、司令官との会合で「レバノンへの攻撃の作戦計画が承認され、検証された」と発表した。

 

イスラエル軍は声明で「状況評価の一環として、レバノンにおける攻撃の作戦計画が承認され、実施され、現場の部隊の即応体制を引き続き加速させる決定が下された」と述べた。

 

これに対し、「ヒズボラ」の指導者であるナスララ師は19日、テレビ演説で「全面戦争が勃発した場合、ヒズボラの兵器から逃れられる場所は、イスラエルのどこにもないだろう」と警告した。

 

また「敵(イスラエル軍)は、我々が最悪の事態に備えていることをよく知っている。(略)イスラエルは陸、海、空で我々を待ち構えなければならない。(略)敵は、事態が戦争に発展することを恐れており、これがガザ戦線に強い影響を与え、弾薬の節約を余儀なくさせている」

 

さらにナスララ師は、「キプロスがイスラエルに空港や基地を軍事演習に使用させ続けるなら、ヒズボラはキプロスを戦争の一部とみなす可能性がある」と警告した。

 

米政府は地域紛争の拡大を望まず

 

アメリカ国防省は、イスラエルがレバノンでの作戦を承認したことについて、「中東で、より広範な地域紛争が起きるのは望んでいない」と述べた。

 

イスラエルの軍事作戦の承認は、この地域での紛争を拡大させないため、アメリカのAmos Hochstein特使がレバノンに到着した日に行われたという。

 

また「ヒズボラ」は18日、イスラエル第3の都市、ハイファにある軍事および民間の機密施設を映した、偵察ドローンの画像を公開。

 

これは、イスラエルの政治家および軍高官だけでなく、国民に対しても、「ヒズボラ」はハイファを攻撃することができ、標的を多数持っているというメッセージとみなされている。

 

一方、ガザ地区では19日、南部のカレム・アブ・サレム(ケレム・シャローム)検問所付近で、イスラエル軍が支援物資を求めるパレスチナ人の集団を爆撃し、少なくとも9人が死亡、30人が負傷したという。

 

またガザ地区各地でも、イスラエル軍の攻撃が続き、多くのパレスチナ人が殺害された。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel war on Gaza live: At least 9 killed in attack on Rafah aid seekers(6/19)

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