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【パリ五輪】デモ参加者が、イスラエル選手の参加を認めないよう訴える

【パリ五輪】デモ参加者が、イスラエル選手の参加を認めないよう訴える
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まもなくフランスでオリンピックが開催されるが、パリではイスラエル選手の参加を認めないよう求める抗議活動が行われた。

 

ロシアやベラルーシと同じ対応を求める

 

7月17日、パリ郊外のサン=ドニ地区にあるオリンピック大会本部前には、親パレスチナのデモ参加者が集まり、旗を振り、鍋やフライパンを叩いたという。

 

彼らの中には「イスラエルをボイコットせよ」と書かれたTシャツを着た人たちもおり、イスラエルをオリンピック競技から追放するか、もしくはロシアやベラルーシに対するのと同じ制裁を科すよう訴えた。

 

親パレスチナ団体「ユーロパレスチナ」のメンバーは、ロシアの選手に対して自国の国旗を掲げての参加が禁止されている一方、イスラエルの選手についてはガザ侵攻以来、そのような措置は導入されておらず、二重基準(ダブルスタンダード)があると主張している。

 

国際オリンピック委員会(IOC)は、ウクライナへ侵攻しているロシアや、べラルーシ国籍の選手について、「中立な立場の個人資格の選手」として参加を認める一方、開会式での入場行進を認めないことを決めている。

 

過去24時間で81人のパレスチナ人が死亡

 

一方、ガザ地区では7月17日も各地でイスラエル軍の攻撃が行われ、多くのパレスチナ人の民間人が殺害された。

 

ガザ地区北部にあるガザ市西部のアル・レマル地区では、「カイロ・スクール」の付近にイスラエル軍の空爆が行われ、3人の子供を含む9人が死亡。

 

中部のヌセイラトでもイスラエル軍の攻撃が行われ、8人のパレスチナ人が殺害された。同じくヌセイラトにあるモスクへの攻撃でパレスチナ人2人が死亡、同じ地区での別の攻撃でパレスチナ人1人が殺害された。

 

さらにヌセイラト難民キャンプ東部への攻撃で、3人の子供を含む数人が負傷。そのうち2人は手足切断の危機に瀕しているという。

 

ガザ地区南部のハンユニスでも、住宅が攻撃され、5人が死亡。ラファ北西部のアル・シャクーシュ地区でも、イスラエル軍の爆撃により2人が殺害された。

 

ガザ地区の保健当局によれば、過去24時間でイスラエル軍はガザ地区各地を25回攻撃し、少なくとも81人が死亡したという。

 

浮桟橋の運用を終了

 

アメリカ軍は、海上からの支援任務が完了したため、ガザ沖に設置した浮桟橋の運用を終了すると発表した。

 

この浮桟橋は今年の5月に運用が開始され、ガザ地区へ8100トンの支援物資を運び込んできたが、悪天候のため何度も撤去を余儀なくされ、合計で約20日間しか運用されてこなかったという。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: US shuts down $230m floating pier mission(7/17)

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