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ガザ地区での犠牲者がついに4万人を超える、1万人が尚も行方不明

ガザ地区での犠牲者がついに4万人を超える、1万人が尚も行方不明
X_Philippe Lazzarini

ガザ地区で、イスラエル軍によって殺されたパレスチナ人の数が、ついに4万人を超え、改めて民間人の犠牲者の多さが浮き彫りにされている。

 

犠牲者のうち、1万6456人が子供

 

ガザ地区の保健当局は8月15日、昨年の10月以来、イスラエル軍によって殺されたパレスチナ人の数が、4万人を超えたと明らかにした。

 

犠牲者のうち、少なくとも1万6456人が子供で、1万1000人以上が女性とされ、この数字からも多くの民間人が、イスラエル軍により殺されているのが分かる。

 

また現在も1万人以上が行方不明となっており、多くが依然として瓦礫の山の下に埋まっていると考えられている。

 

「世界は沈黙を保っている」

 

ガザ地区の住民であるイスマイル・アブ・カーシュ氏は、犠牲者が4万人を超えたことについて、「アルジャジーラ」に対し、次のように訴えた。

 

「もしヨーロッパのどこかの国で、これが起こったら、他の国はどう反応するだろうか?メディアはどう反応するだろうか?非難や、より強い反応があっただろう」

 

またガザ地区の女性、 Aseel Matarさんも、4万人の犠牲者は、世界が想像もできなかった破滅的な数字だとし、次のように述べた。

 

「世界は毎日私たちを眺め、そのことに気づき、そして聞き、見ているにも関わらず、沈黙を保っている。私たちは無力です。私たちは疲れ切りました。私たちには、力も残っていません」

 

国連特別報告者のフランチェスカ・アルバネーゼ氏は、本来なら4万人の犠牲者が出ることを食い止めることができたとし、次のように訴えた。

 

「(イスラエルが)陥った道徳的深淵は理解しがたい。ガザ地区での紛争は、このような犯罪を防止し、処罰するために第二次世界大戦後に構築された国際法制度の、大きな失敗を示している。この紛争は、法制度の『偽善』にも光を当てた。そこでは少数の国が、国際法に適用される人と、されない人を決定する力を持っている」

 

ガザ地区北部で7人が死亡

 

ガザ地区では8月15日にも、イスラエル軍による攻撃が行われ、北部のジャバリア難民キャンプでは、空爆によりアパートが破壊された。

 

民間防衛団体によれば、この空爆で子供を含むパレスチナ人7人が死亡したという。

 

パレスチナ赤新月社(PRCS)の緊急チームも、同じ攻撃で死亡者6人全員の遺体を発見したと発表しており、数多くの負傷者がインドネシア病院に搬送されたと伝えている。(了)

 

出典元:Al Jazeera:‘Israel war on Gaza live: Ceasefire talks resume as death toll tops 40,000(8/15)

出典元:Al Jazeera:Israel kills more than 40,000 Palestinians in Gaza, 16,456 of them children(8/15)

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