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アルゼンチンに停泊していた貨物船を隔離へ、船員にMポックスが疑われる症状

アルゼンチンに停泊していた貨物船を隔離へ、船員にMポックスが疑われる症状
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アルゼンチンの保健当局は8月20日、停泊していた貨物船の乗組員に、Mポックス(サル痘)の疑いのある症例を確認したとして、船を隔離すると発表した。

 

乗組員の1人に皮膚病変

 

その貨物船は、リベリア船籍の「Ina-Lotte」号とされ、現在はアルゼンチン北部のサンロレンソ(サンタフェ)州を流れるParana川に停泊しているという。

 

先日、インド国籍の乗組員の胸と顔に、嚢胞のような皮膚病変が見られ、他の乗組員から隔離されたそうだ。

 

このためアルゼンチンの保健当局は、貨物船を検査し、乗組員をしばらく隔離すると明らかにした。

 

すでに医療関係者が貨物船に乗り込み、乗組員の症状がMポックスに該当するかどうか診察し、該当する場合はサンプルを採取し、検査しているという。

 

そして検査結果が出るまで、貨物船は同じ場所に留まり、乗組員は隔離されるそうだ。ただし現時点での検査結果は、陰性だったとも言われている。

 

重症化しやすい変異株

 

Mポックスの「1b」と呼ばれる変異株は、以前のものと比べて致死性が高く、重症化しやすいと言われている。この変異株は、アフリカのコンゴ民主共和国で急速に広がり、これまで影響を受けていなかったアフリカの、少なくとも4カ国にまで広がっているという。

 

コンゴ民主共和国では今年、すでに1万4000人以上にMポックスの感染が確認され、524人が死亡。このため世界保健機関も8月14日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。

 

その2日後、アルゼンチンの保健当局は国境衛生管理措置の強化を行い、すでにコロンビアやエルサルバドル、ベネズエラ、メキシコなど他のラテンアメリカ諸国も、同様の監視措置を発表している。

 

この変異株は、2022年にヨーロッパやオーストラリア、アメリカ、その他多くの国で記録された、より軽度の株と比較して、より速く広がり、死亡率も高いため、依然として懸念されている。

 

またMポックスは、スウェーデンでも広がっており、パキスタンとフィリピンでも症例が報告されているそうだ。(了)

 

出典元:9NEWS:Argentina to quarantine cargo ship after crew member shows symptoms of mpox(8/21)

出典元:METRO:Mpox outbreak 2024: Argentina quarantines cargo ship after crew member shows virus symptoms(8/21)

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