イスラエルがレバノンに大規模攻撃、492人が死亡、1500人以上が負傷
イスラエル軍は9月23日、レバノン各地に大規模な攻撃を行い、数多くのレバノン人が殺害された。
死者の中には子供35人、女性56人
イスラエル軍は23日、首都ベイルートを含む、レバノン南部と東部に対し、過去24時間で1100以上の標的を攻撃したと明らかにした。
イスラエル軍は戦闘機やドローンなどを使い、建物や車両、インフラなどを標的にし、約650回以上の攻撃を行ったという。
レバノンの保健省は、この攻撃で子供35人を含む、少なくとも492人が死亡し、1645人が負傷したと明らかにした。また死者には。女性56人と医師2人も含まれていたそうだ。
そしてこれらの攻撃により、多くのレバノンの民間人が南部と東部から避難。道路は渋滞し、パニックを引き起こしたという。
Israeli strikes in Lebanon have killed at least 492 people and wounded thousands, sparking fears that the nearly year-long conflict with Hezbollah could escalate into all-out war. pic.twitter.com/lnLgaJm76K
— Al Jazeera English (@AJEnglish) September 23, 2024
「ヒズボラが人間の盾として国民を利用」
イスラエルのネタニヤフ首相は、レバノン国民に向けたビデオメッセージで、「この戦いは、あなた方(レバノン国民)に向けたものではなく、ヒズボラに向けたものだ」と発言。またレバノンの国民に避難するよう促し、この警告を「真剣に受け止めるよう」訴えた。
そして同時に、「あまりにも長い間、ヒズボラはあなたたち(レバノン国民)を人間の盾として利用してきました。あなたの居間にロケット弾が、ガレージにミサイルが設置された」と述べたという。
しかしこの言い回しは、ガザ地区に侵攻する前にも、イスラエル政府が使っていたもので、彼らは「ハマス」がパレスチナの民間人を人間の盾として使い、武器が民間人の家に隠されていると主張してきた。
その結果、ガザ地区では数多くの民間の建物が攻撃を受け、現在も子供や女性を含む民間人が犠牲になっている。
次の作戦に向けて準備
一方、シーア派組織「ヒズボラ」も、イスラエル北部へミサイル攻撃を行い、約180発の飛翔体と1機のドローンを発射したという。
イスラエル軍は、これらの飛翔体のほとんどが「アイアイドーム」によって迎撃され、他は開けた場所に着弾したと報告している。
またイスラエル軍の参謀長は、今回の大規模攻撃の後にも、レバノンでの次の作戦に向けて準備を進めていると発表。
「本質的に、我々はヒズボラが過去20年間にわたって構築してきた、戦闘インフラを標的にしている。これは非常に重要なことです。私たちは目標を達成し、次の段階に向けて準備を進めている」と述べ、近いうちに詳細を説明すると述べた。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel bombs Lebanon live: 492 killed, over 1,500 wounded in Israel attacks(9/23)