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イスラエル軍がレバノンへ激しい空爆、医療施設へも攻撃

イスラエル軍がレバノンへ激しい空爆、医療施設へも攻撃
X_Jamal Chaiito

イスラエル軍は10月5日にも、レバノン各地に激しい空爆を加え、病院なども被害を受けた。

 

医療システムが崩壊寸前か

 

レバノンの国営通信社(NNA)によれば、イスラエル軍の戦闘機は、レバノン首都・ベイルートの南部郊外に対し、非常に激しい空爆を4回実施したという。

 

またイスラエル軍は、レバノンにある医療施設や支援要員にも攻撃を加えており、4つの病院が業務停止に追い込まれたそうだ。

 

すでにレバノンの医療システムが崩壊の危機に立たされているとの見方もあり、イギリスのデビッド・ラミー外相も、イスラエル軍の医療機関への攻撃について「非常に憂慮すべき」だとし、「全ての関係者は、国際人道法を順守しなければならない」と非難した。

 

レバノンでは、イスラエル軍が10月1日から空爆を始めてから、何万人もの人々が自宅を離れて避難しており、首都のベイルートでも、人々が通りや公園、ビーチ、モスク、または車の中で眠っているという。

 

レバノンの保健省は、10月4日の攻撃で25人が死亡し、127人が負傷したと発表している。

 

「ヒズボラ」もイスラエル領への攻撃を強化

 

一方、シーア派武装組織「ヒズボラ」は、イスラエル領土内に対しロケット弾などの攻撃を繰り返しており、イスラエル軍も10月5日には、100発以上の飛翔体が発射されたと明らかにした。

 

レバノンへの空爆が始まってから、「ヒズボラ」も攻撃を強化し、ロケット弾やミサイル、無人機を、イスラエル領の奥深くまで、かなりの頻度で発射しているそうだ。

 

イスラエルのメディア「ワラ」によれば、イスラエルの町、Safedにある病院には、ここ数日でイスラエル兵を含む110人の負傷者が、治療のために病院に到着しているという。

 

またレバノンの治安関係者は、9月27日以来、「ヒズボラ」の次期指導者候補、ハシェム・サフィディン氏と連絡が取れなくなったと語っている。

 

ガザ地区でも25人が殺される

 

ガザ地区でもイスラエル軍の攻撃は続けられ、特に北部の町、ベイト・ハヌーンやベイト・ラヒヤ、ジャバリア難民キャンプへも、少なくとも30回以上の攻撃が行われたという。

 

ガザ地区の民間防衛隊によれば、ガザ地区北部への激しい攻撃で、11人が死亡し、多くの人が瓦礫の下敷きになっているという。

 

またイスラエル軍はガザ地区中部でも攻撃を行い、ブレイジ難民キャンプとヌセイラトでも、空爆が相次いでいる。

 

現時点で死傷者の数は明らかになっていないが、医療関係者は10月5日にはガザ地区全体で、少なくとも25人が殺害されたと述べている。

 

仏大統領が武器支援停止を訴える

 

フランスのマクロン大統領は10月5日、フランス語圏の「フランコフォニー国際機関」の首脳会議に出席し、その後加盟国88カ国が、レバノンでの即時かつ永続的な停戦を求めていると述べた。

 

またマクロン大統領は、各国に対し、イスラエルへの武器支援を停止するよう訴えたという。

 

この発言に対して、イスラエルのネタニヤフ首相は猛反発。「マクロン大統領と他の西側指導者たちは現在、イスラエルに対する武器禁輸を求めている。彼らは恥を知れ!」と批判したそうだ。

 

出典元:Al Jazeera:Live: Israel vows retaliation for Iran attack as strikes kill 25 in Lebanon(10/5)

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