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ノーベル平和賞の日本被団協を批判したイスラエルの駐日大使、ネット上に非難のコメントが殺到

ノーベル平和賞の日本被団協を批判したイスラエルの駐日大使、ネット上に非難のコメントが殺到
X_State of Palestine

日本に駐在しているイスラエルの大使が10月13日、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協を批判した。

 

「80年前の日本と重なる」

 

ノルウェーのノーベル委員会は10月11日、70年にわたり被爆の実相を伝え、核兵器廃絶を世界に訴えてきた「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」に、今年のノーベル平和賞を授与すると発表した。

 

受賞の知らせを受け取った際、「被団協」の理事長、箕牧智之氏は記者会見で、「ガザ地区では、血を流した子供たちが親に抱かれている。その姿は、80年前の日本と重なる」と発言した。

 

 

この発言に対し、駐日イスラエル大使のGilad Cohen氏は10月13日、「X」において「箕牧智之代表委員によるガザと80年前の日本との比較は、不適切かつ根拠に欠けています」と主張。

 

「ガザはハマスによって支配されています。ハマスは女性や子どもを含むイスラエルの民間人を標的にしながら、自らの市民を人間の盾にするという二重の戦争犯罪を犯すテロ組織です」と投稿した。

 

さらに「このような比較は歴史を歪曲し、テロの犠牲者を貶めることになります」と批判した。

 

4万人以上のパレスチナ人を殺害

 

しかし、イスラエル側はハマスのテロ行為を口実に、ガザ地区に対し、無差別ともいえる攻撃を加えており、すでに多くの子供や女性を含む、4万人以上のパレスチナ人が殺害されている。

 

またイスラエル政府がハマスの脅威を理由に、ガザ地区を完全に統治し、やがては自分たちの領土にし、多くのパレスチナ人を追放しようとしていることも明らかとなっている。

 

そのような行為はすでに、多くの国々により「民族浄化」として指摘され、国連のフランチェスカ・アルバネーゼ特別報告者も3月27日、イスラエルがガザ地区で「集団としてのパレスチナ人に対してジェノサイド(集団殺害)という犯罪を犯している」と信ずるに足る「合理的根拠」があると述べている。

 

またCohen氏の「X」に対する投稿にも、イスラエルに批判的なコメントが多く寄せられている。

 

 

ノーベル平和賞受賞の知らせを受けた箕牧理事長は、日本のメディアにも出演し「世界のいろんな所で戦争が始まっている。ガザで傷つけられた子どもたちを一生懸命救っている人たちが、ノーベル平和賞の候補かなと思っておりました」とも述べたという。(了)

 

出典元:Straitstimes:Israel envoy criticises Japan atomic survivor’s Gaza comparison(10/13)

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