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オーストラリアのビーチに、謎の黒い玉が数千個も漂着

オーストラリアのビーチに、謎の黒い玉が数千個も漂着
X_Kristy Tallman

オーストラリア・シドニーの海岸に先日、謎めいた黒い玉が数多く打ち上げられ、ビーチが閉鎖された。

 

数千個の黒い玉が打ち上げられる

 

最初に黒い玉が発見されたのは10月15日、場所はシドニーのCoogeeビーチとされている。そこでは数千個に及ぶ、ゴルフボール大の黒い玉がビーチに打ち上げられていたという。

 

このため、Coogeeビーチは閉鎖され、ニューサウスウェールズ州環境保護局(EPA)が調査を行ったそうだ。

 

しかしその後も、Clovellyビーチやゴードンズ湾、Maroubraビーチの北端にも、黒い玉が出現。さらに10月17日には、BondiやBronte、Tamaramaなどのビーチでも次々と見つかったため、全てのビーチが閉鎖されたという。

 

正体は「タール・ボール」

 

ニューサウスウェールズ州環境保護局によれば、この黒い玉は「タール・ボール」だという。

 

「タール・ボール」とは、海に流出した石油などから作られ、時間の経過とともに球状に凝固したものになるそうだ。

 

ニューサウスウェールズ州海洋科学イノベーションセンターのマシュー・イングランド教授によれば、この「タール・ボール」は、石油や天然の炭化水素の素材で構成されているという。

 

石油は流出した後、海に広がるが、その後海面にある汚染物質やその他の物質と結合。さらに風や波などの影響により、球形になっていくそうだ。

 

またボールには砂や、小さな生物が含まれている可能性もあるとか。

 

人間に対して脅威になることはなく、非常に危険というわけではないが、できるだけ「タール・ボール」に触れることは避けた方がいいと言われている。

 

オーストラリアでは、このような「タール・ボール」が、4年から5年の間に1度は現れるという。(了)

 

出典元:ABC.net:Hundreds of tar balls have surfaced on Sydney beaches. But what are they?(10/17)

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