世界一有名なリス、”匿名の通報”により、大好きなパパから引き離されて安楽死
TikTokでリスとして初めて100万人のフォロワーを集め、世界一有名なリスと呼ばれたピーナッツをご存じだろうか。ピーナッツは7年間、大好きなパパと一緒に過ごし、数日前に虹の橋を渡った。とても、悲しい理由で。
7年前にパパに救われた子リス
マーク・ロンゴ氏がピーナッツと出会ったのは7年前のこと。母リスが車に轢かれるのを目撃したロンゴ氏は、一人ぼっちになってしまった子リスを保護した。
8ヵ月間共に過ごし、一度は野生に帰ったピーナッツだが、ほんの1日半後、しっぽの骨が出た状態で戻ってきてしまった。野生では生きられないのだと考えたロンゴ氏は、ピーナッツを家族に迎えることに。
その後の7年間、ピーナッツは大好きなパパと共に暮らした。
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そして世界一有名なリスとなり、パパとママが運営する動物の保護施設「ピーナッツ・フリーダム・ファーム」の広報活動にも尽力。かつての自分のように、恵まれない動物たちを助けていた。
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突然、訪れたお別れ
そんな幸せなロンゴ家とピーナッツの生活は、突然終わりを告げる。理由は「匿名の通報」だ。ピーナッツに狂犬病の危険性があるとの通報が行政に入り、保護されていたアライグマのフレッドと共に回収され、安楽死させられたのだ。
▼共に安楽死させられたフレッド
@inked_goddess_ Rwst in peace pnut the 🐿️ and fred the 🦝💔 we are heartbroken #freepeanut #freepnut #peanutthesquirrel #fyp #trending #foryou #news #fypシ #goverment ♬ If I Would Have Known – Kyle Hume
10月30日、捜査状を持ったニューヨーク州環境保全局の職員が急に家を訪れ、家宅捜索を行ったという。5時間にもわたって夫妻は監視下に置かれ、トイレに行くにも捜査官が付いてきて、保護動物にエサを与えることも許されなかった。さらに、妻は不法移民ではないかと疑われたそうだ。
狂犬病については、生きている動物に対する検査方法はなく、ワクチン未接種の動物たちへの治療薬もない。そのため、全米州公衆衛生獣医師協会(NASPHV)のガイドラインでは、狂犬病ウィルスに晒された未接種の動物に対して安楽死を推奨しているという。
なぜ匿名の通報が行われたのかは、まったく心当たりがなく、7年間の生活の中で苦情が来たことは一度もなかったそうだ。今回のケースは、ピーナッツもフレッドも元々は野生だったということで、狂犬病ウィルスを持っていないと証明できなかったことから安楽死となった。
ピーナッツを失って、インターネット上では悲しみの声が上がるとともに、匿名の通報をしたとされる女性が特定されて炎上している。(了)
参考:NBC「Instagram-famous squirrel euthanized after it was taken from owner’s New York state home」(11/2)
参考:TMZ「Peanut The Squirrel.Owner Rips N.Y. Over Seizure, Killing …」(11/1)