レバノンに対しイスラエル軍が激しい空爆、「ヒズボラ」との停戦で合意間近か?
イスラエル軍は11月25日も、レバノンに対し激しい空爆を行い、数多くの犠牲者が出ている。
レバノン南西部で15人が死亡
イスラエル軍は25日、レバノン南西部の地中海に面した都市、ティルス近郊の町、Maarakaを空爆。これにより9人の死亡が確認された。
またティルス近郊の道路でも、空爆が行われ、死者6人と遺体の一部が確認され、合わせて死者が15人に及んだという。
さらにティルス近郊の町、Bazouriyeにある住宅も空爆され、少なくとも2人が死亡したそうだ。
レバノン南部の町、Marjayoun地区でもイスラエル軍の空爆が行われ、1人が死亡。同じ家族の4人が負傷し、その中には2人の子供が含まれ、1人は重度の火傷を負ったという。
イスラエル軍も、1時間に及ぶ攻撃で、「ヒズボラ」の拠点、25カ所を攻撃したと主張している。
これらの攻撃はレバノン南部のNabatiyehや、東部のバールベック、ベッカー高原、首都ベイルートの南部及び郊外で行われたという。
The aftermath of an Israeli air attack on Beirut’s southern suburbs.
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— Al Jazeera English (@AJEnglish) November 25, 2024
停戦協議は前進している
その一方で、イスラエル軍と「ヒズボラ」との停戦交渉も進められており、イスラエルの国連大使は、政府が11月26日に停戦協定について協議するため会合を開くと述べており、まだ最終決定されていないが、停戦協議は前進しているとの見方を示した。
レバノンの国会副議長、エリアス・ブー・サーブ氏もロイター通信に対し、アメリカが提案した60日間の停戦実施に「重大な障害はない」と語ったという。
この停戦案には、イスラエル軍がレバノンから撤退する60日間のタイムラインが含まれており、停戦の監視を誰が行うかについては、フランスを含む5カ国が委員会を設置し、アメリカが議長をつとめ、協議することで合意したそうだ。
アメリカのバイデン米大統領とフランスのマクロン大統領も、今後36時間以内に「ヒズボラ」とイスラエルとの停戦を発表すると見込まれている。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel, Lebanon officials indicate ceasefire deal is close(11/25)