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停戦協議が進む中、ガザ地区でイスラエル軍の攻撃が続く

停戦協議が進む中、ガザ地区でイスラエル軍の攻撃が続く
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現在、ガザ地区での停戦を実現させるために、各国による外交努力が続けられている。

 

解放する人質のリストを公開

 

「ハマス」の関係者は1月6日、複数のメディアに対し、停戦合意の第一段階でイスラエル人の人質34人を解放する用意があると語ったという。

 

同時に「ハマス」は、イスラエル側に拘束されている、不特定多数のパレスチナ人の釈放も要求している。

 

「ハマス」は解放する人質のリストを公表しているが、そのうち実際、何人が生きているのかは、明らかになっていない。これまでもイスラエル軍の攻撃により、人質が死亡したケースもあると言われている。

 

イスラエルのメディアは1月6日、イスラエルの諜報機関「モサド」のデビッド・バルネア長官が「ハマス」の反応を待つため、カタールのドーハへの出張を延期したと報じた。

 

これまでも数えきれないほど停戦合意への努力が続けられてきたが、常にイスラエル側が「ハマス」の提案を拒否し続け、実現してこなかった。

 

過去24時間で49人が死亡

 

このような協議が続けられている中でも、イスラエル軍はガザ地区へ攻撃をし続けており、1月6日には、ガザ中部のヌセイラト難民キャンプの北で約40人が負傷したという。

 

また南部のハンユニス近郊にある「安全地帯」のアル・マワシ地区でも、子供を含む死傷者が報告されたそうだ。

 

ガザ地区の保健当局は1月6日、過去24時間で少なくとも49人のパレスチナ人が殺害されたと報告している。

 

しかもガザ地区は厳しい冬の寒さに襲われており、すでに飢えが蔓延し、医薬品や支援物資が不足する中で、多くのパレスチナ人が苦しい状況に追い込まれているという。

 

イスラエル軍が世界食糧計画に発砲

 

そのような状況の中で、イスラエル軍は国連世界食糧計画(WFP)の車列を攻撃した。

 

世界食糧計画(WFP)は1月6日、イスラエル軍の発砲により死傷者は出なかったが、このような攻撃は「容認できない」とし、次のように声明を発表した。

 

「世界食糧計画は、1月5日に起きた恐ろしい事件を強く非難する。この事件では、明らかに目印のついたWFPの車列がガザのワディ検問所付近で、イスラエル軍に銃撃され、職員の命が危険にさらされ、車両が動けなくなった」

 

イスラエルのネタニヤフ首相とガラント前国防相は、ガザ地区において「飢餓を戦争の手段として利用」するなどし、戦争犯罪の疑いで国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出されている。(了)

 

出典元:Aljazeera:Israeli attacks target Palestinians across Gaza amid ceasefire talks(1/6)

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