イスラエル軍がヨルダン川西岸地区のジェニンを攻撃、破壊を継続
イスラエル軍はパレスチナの戦闘員を掃討するという名目で、ヨルダン川西岸地区北部を攻撃し続けており、被害が出ている。
家屋や車両、ジャーナリスも攻撃
イスラエル軍は1月21日以来、ヨルダン川西岸地区北部の街、ジェニンに攻撃をし続けており、家屋を焼き払い、町の破壊を継続し、これまでに合計14人のパレスチナ人が死亡しているという。
1月24日には、ジェニン南部の町、Meithalunでパレスチナの戦闘員と交戦。イスラエル軍はある住宅を包囲し、その後周辺をドローンで攻撃したという。
この攻撃では負傷者も出たようだが、イスラエル軍の妨害により、パレスチナ赤新月社の救急チームは現場に近づけていない。
また同じく北部の町、Qabatiyaでも、車両が空爆された。イスラエル軍はパレスチナ武装集団が車に乗っているという「情報」に基づき、攻撃したと主張している。
さらにイスラエル軍は、ジェニン政府病院に通じる幹線道路に集まっていた、パレスチナ人のジャーナリストたちに向かって発砲したという。
エジプトやサウジアラビアなど中東22カ国が加盟するアラブ連盟は、ヨルダン川西岸地区におけるイスラエル軍と入植者による「犯罪の危険なエスカレーション」を、「最も強い」言葉で非難した。
UN “deeply concerned” over Israeli military’s use of “unlawful lethal force” this week in its attacks on Jenin, in the occupied West Bank – including using methods developed for fighting wars.
— in pictures https://t.co/iEPIS8DDjN pic.twitter.com/3gqsh78pTx
— Al Jazeera English (@AJEnglish) January 25, 2025
イスラエルの女性兵士4人を解放か
停戦が続くガザ地区では1月25日、2回目の人質交換が行われる予定となっている。
「ハマス」側は、人質にしていたイスラエル軍の女性兵士4人を解放するとみられ、その後イスラエル側はヨルダン川西岸地区の刑務所に収監されている、パレスチナ人200人を釈放する予定だという。
取り決めでは、「ハマス」が民間人の女性1人を解放する場合、イスラエル側はパレスチナ人の女性と子供30人を釈放し、また女性兵士1人につき、パレスチナ人の女性と子供50人が釈放されるそうだ。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel continues destruction of West Bank’s Jenin; Gaza truce holds(1/24)