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英と独が方針転換か?両外相がガザ地区での持続可能な停戦を求める

英と独が方針転換か?両外相がガザ地区での持続可能な停戦を求める
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イギリスとドイツの外相が、これまでの主張を転換し、ガザ地区での停戦を求め始めた。

 

「何世代にも渡る平和でなければ…」

 

イギリスのデービット・キャメロン外相と、ドイツのアンナレーナ・ベアボック外相は12月17日、共同記事を寄稿し、ガザ地区における紛争において「持続可能な停戦」を求めた。(即時停戦ではない点に注意)

 

その共同記事は、イギリスの「サンデー・タイムズ紙」と、ドイツの「ヴェルト・アム・ゾンターク紙」に掲載され、次のように述べられていた。

 

「我々の目標は単に今日の戦闘を終わらせることではありません。それは何日も、何年も、何世代にもわたって続く平和でなければなりません。したがって、私たちは停戦を支持しますが、それが持続可能な場合に限ります。地域内外の多くの人々が即時停戦を求めていることを私たちは知っています。私たちはこれらの呼びかけが、心からのものであると認識しています。それは、激しい苦しみに対する当然の反応であり、この紛争を長引かせることはできないという考えを私たちは共有しています。それが、私たちが最近の人道的一時休戦を支持した理由です」

 

両外相は「イスラエルには、ハマスによる脅威を排除する権利がある」としながらも、「あまりにも多くの民間人が殺された」とし、「イスラエルの作戦によってパレスチナ人との平和共存の見通しが破壊されるのであれば、イスラエルはこの戦争に勝つことはできないだろう」とも述べたという。

 

仏外相は「即時かつ永続的な停戦」を要求

 

一方、フランスのカトリーヌ・コロナ外相はイスラエルに到着し、「ハマス」との紛争における「即時かつ永続的な」停戦を求めたという。

 

コロナ氏はテル・アビブで、イスラエルのエリ・コーエン外相と会談し、「あまりにも多くの民間人が殺されている」と語ったそうだ。

 

コロナ氏は、現在もガザ地区で拘束されているフランス国籍を持つ人質の家族と面会する予定で、「フランス政府は同地域の状況を、深く懸念している」とも述べたという。

 

野党指導者が、首相に辞任を要求

 

先日、イスラエル軍が3人の人質を誤って射殺したことを受け、国内では「人質解放」を優先するよう求める、大規模なデモが起きた。

 

そんな中、イスラエルの野党指導者で、元首相のヤイル・ラピド氏は、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に辞任を要求。SNSの「X」において、次のように投稿した。

 

「国民の信頼を失い、世界の信頼を失い、治安当局の信頼を失った首相がいる。現在の状況では、ネタニヤフ首相が首相であり続けることはできない」

 

そもそもイスラエル国内では、10月7日の「ハマス」による襲撃を阻止できなかったとして、ネタニヤフ首相の責任を問う声が上がっていた。

 

そのため今後、彼が現在の連立政権を維持できるか懸念されており、政党が離脱し、内閣が崩壊する可能性も指摘されているという。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Gaza war live: Israeli strikes kill 90 Palestinians in Jabalia refugee camp, says Gaza health ministry(12/17)

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