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イスラエル国防相、ガザ地区で「さらに領土を奪取する」よう軍に指示

イスラエル国防相、ガザ地区で「さらに領土を奪取する」よう軍に指示
X_Quds News Network

イスラエル軍はガザ地区へ再び地上侵攻を開始し、北部や南部へ進軍し続けている。

 

ガザ地区の一部を併合すると脅迫

 

ガザ地区の南北を分ける「ネツァリム回廊」の一部を奪還したイスラエル軍は、北部の町ベイト・ラヒヤと、南部の国境都市ラファに向けて前進しているという。

 

そしてイスラエルのカッツ国防相は3月21日、ガザ地区で「さらに領土を奪取する」よう軍に指示。また「ハマス」に対しては、人質59人を解放しなければ、同地区の一部を併合すると脅し、声明で次のように述べた。

 

「私は(軍に)、ガザ地区の領土をさらに奪取するよう命じた。ハマスが人質解放を拒否すればするほど、より多くの領土を失い、イスラエルに併合されることになる。またイスラエルによるガザ地区の恒久占領を実施し、イスラエルの民間人居住地域と兵士を保護するため、ガザ地区周辺の緩衝地帯を拡大する」

 

アメリカのトランプ政権は先週、イスラエルへの支持を改めて表明し、ホワイトハウスの報道官は「大統領はハマスに対し、人質全員を解放しなければ、ひどい目に遭うことになるだろうと明確に伝えた」と述べたという。

 

200人の子供と112人の女性が死亡

 

ガザ地区では、3月18日にイスラエル軍が停戦を破棄し、大規模空爆を実施してから、すでに約600人のパレスチナ人が殺害されている。

 

犠牲者の中には、200人の子供と、少なくとも112人の女性が含まれているという。

 

しかも現在も、イスラエル軍の空爆と砲撃により、家屋や避難所となっている学校、避難民が暮らすテントが攻撃されているそうだ。

 

国連人権高等弁務官事務所によれば、イスラエル軍は人口密集地の広範囲に影響を及ぼす爆弾を使用しており、このことは「民間人の大量死傷者を招き」「国際人道法に違反する」という。

 

イスラエル軍が癌の治療施設を破壊

 

またガザ地区の保健当局は、イスラエル軍が「トルコ・パレスチナ友好病院」を爆撃し、破壊したことを「凶悪犯罪」として非難した。

 

この病院は、癌の治療施設として地元当局により運営されており、2017年にはトルコからの3400万ドルの寄付で再建されたという。

 

またイスラエル軍はガザ地区への侵攻時、この病院を指令センターとして使っていたが、3月21日にはこの施設を爆破した。

 

 

ガザ地区の保健当局は声明で「イスラエル占領軍のこの犯罪行為は、医療システムの組織的破壊と、大量虐殺の完遂(目的)に従ったものだ」と述べた。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel to ‘seize more ground’ and warns Hamas it will annex parts of Gaza(3/21)

出典元:Aljazeera:LIVE: UN ‘horrified’ by killing of Palestinians in Gaza, Israeli bombing(3/21)

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