ウクライナへの大規模な空爆で12人が死亡、トランプ氏も異例のロシア批判

4月24日、ロシア軍がウクライナへ大規模な空爆を行い、数多くの市民が犠牲になった。
首都で広範囲にわたる被害
ウクライナの首都・キーウは24日の早朝、ロシア軍による大規模な空爆に見舞われた。
ロシア軍はこの攻撃で無人機や弾道ミサイル、誘導ミサイルを使用。ウクライナ側も対空砲火でミサイルを撃墜しようと試みたが、複数の地区で家屋や車が火災に遭い、広範囲にわたる被害が発生したという。
この空爆により12人のウクライナ人が死亡。そのうち2人は21歳と19歳の兄妹だったそうだ。
また少なくとも90人が負傷し、その中には子ども6人と妊婦1人が含まれ、40人以上が病院に搬送されたという。
Kyiv last night during a combined Russian attack.
Reuters reports that a North Korean KN-23 ballistic missile hit the residential building in Kyiv, citing its own sources. https://t.co/28TlH03X3E pic.twitter.com/D3jxURielQ
— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) April 24, 2025
ウクライナ第2の都市・ハルキウも、ロシア軍の7発のミサイルと12機の自爆ドローンによる攻撃を夜通し受けた。この攻撃は主に人口密集地に向けて行われ、数軒の民家、工場、高層マンションが被害を受け、2人が負傷した。
「ウラジーミル、止めろ!」
ロシアを支援しているトランプ氏も珍しく、24日にはTruth Socialに、次のように投稿した。
「私は、ロシアによるキーウへの攻撃を、うれしく思っていない。(攻撃の)必要もないし、タイミングも最悪だ。ウラジーミル、止めろ!週に5000人の兵士が命を落としている。和平合意を成立させよう!」
ただトランプ氏は前日、クリミア半島とその他のウクライナの領土をロシアに引き渡すというアメリカの「和平案」を支持しなかったとして、ゼレンスキー大統領を非難。ウクライナの大統領が「殺戮の場」を長引かせ、和平合意に「非常に有害な」発言をしているとして批判していた。
ゼレンスキー大統領は、クリミア半島をロシア領として承認する可能性を否定。いかなる解決についても協議する前に、完全な停戦が必要だと主張している。
またゼレンスキー大統領は、キーウへの攻撃で北朝鮮の弾道ミサイルが使用されたと主張。ロイター通信の映像には、北朝鮮の「KN-23」と思われるミサイルが建物に衝突し、オレンジ色に輝き、大爆発する様子が映っていた。(了)
出典元:The Guardian:‘Vladimir, stop!’ Trump in rare rebuke to Putin as Kyiv attack toll rises to 12(4/24)