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イスラエル軍、ガザ地区へ支援物資の空中投下を許可、UAEなどが準備を進める

イスラエル軍、ガザ地区へ支援物資の空中投下を許可、UAEなどが準備を進める
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イスラエル軍は、飢餓が蔓延しているガザ地区で、外国による支援物資の空中投下を許可した。

 

「空中投下を直ちに再開する」

 

イスラエル軍は7月26日、ガザ地区への支援物資の空中投下を、26日の夜から開始すると明らかにした。

 

イスラエル側は、ガザ地区で飢餓が広がっていることへの批判をかわすため、アラブ首長国連邦(UAE)やヨルダンなどの国が支援物資の空中投下を行うことを許可した。

 

イスラエル軍の報道官によれば、この空中投下には国際機関から提供された小麦粉、砂糖、保存食などを含む7つの支援物資が含まれるという。

 

また国連のトラックや支援団体が安全に住民に食料や医薬品を届けられるよう、人道回廊を設定することも決定したと述べている。

 

アラブ首長国連邦のアル=ナヒヤーン外相は、ガザ地区の人道状況が「危機的かつ前例のないレベルに達している」として、UAEがガザへの支援物資の空中投下を「即時」開始すると発表、次のように述べた。

 

「陸路、空路、海路を問わず、最も必要としている人々に不可欠な支援が確実に届くよう努めます。空中投下を直ちに再開します。苦しみを和らげ、支援を提供するという私たちの決意は、断固として揺るぎのないものです」

 

ただし国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、「空中投下には費用がかかり、非効率的で、混乱を招くため、深刻化する飢餓を食い止めることはできない」と批判しており、ガザ地区への封鎖を解除し、支援物資を陸路で運べるよう、国境検問所の門を開くよう求めていた。

 

イスラエル軍が「自由船団連合」の船を包囲

 

イスラエル軍は7月26日、封鎖されたガザ地区へ支援物資を届けようと航行していた、「自由船団連合」の船を再び取り囲んだ。

 

「自由船団連合」の船「ハンダラ号」は再びガザ地区を目指し航行していたが、26日にはイスラエル海軍の船に包囲され、すでにイスラエル兵が乗船したとも報じられている。

 

6月には別の船「マドリーン号」がガザ地区への人道支援物資の搬入を試みたものの、イスラエル軍に国際水域で拿捕された。

 

ガザ地区では71人が殺害される

 

イスラエル軍はガザ地区へ攻撃を仕掛けており、26日の夜明けから、少なくとも71人のパレスチナ人が殺害されたという。

 

ガザ地区南部のアル・マワシ地区では、避難民のテントがイスラエルの無人機による攻撃を受け、少なくとも6人が死亡。ガザ地区北部の支援物資配給拠点付近では、イスラエル兵の発砲により10人が死亡した。

 

またガザ地区の保健当局は26日、全域の病院で24時間以内に新たに5人が餓死し、飢餓による死者数は合計127人に達し、そのうち85人が子供だと明らかにした。

 

仏が英やカナダにも国家承認を働きかける

 

ロイター通信によれば、フランスのマクロン大統領は、G7の同盟国であるイギリスとカナダに対し、パレスチナの国家承認を働きかけ続けていたという。

 

しかし、ロイター通信は3人の外交官の発言を引用し、イギリスとカナダは「アメリカの怒りに直面したくない」と述べ、フランスが国家承認を一方的に発表せざるを得なくなったと報じている。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israeli army surrounds Gaza-bound aid ship as attacks kill 71 today(7/26)

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