中国でチクングニア熱が流行、7000人以上が発症

X_Max Drago
中国でチクングニア熱と呼ばれる病気が広がっており、当局が感染予防を訴えている。
蚊を媒介して感染
8月6日の時点で、中国広東省の仏山市では、7000人以上がチクングニア熱を発症しているのが確認されたという。
チクングニア熱は蚊を媒介して感染し、熱や関節痛など、デング熱と似た症状を引き起こすと言われている。
特に子供や高齢者、または持病のある人にリスクがあるそうだ。ただ中国の保健当局によれば、新規患者の数は徐々に低下しているという。
流行を防ぐため厳格な対応
仏山市では感染を予防するために、市の通りや住宅地区、建設現場、ウイルスを持った蚊と人が接触しそうな場所に、殺虫剤を吹き付けているそうだ。
また蚊が水の滞留している場所で育つため、水のボトルや植木鉢、屋外用の容器を空にしていない人には、1万元(約20万円)の罰金が科せられるという。
アメリカ政府は国民に対し、中国の広東省を訪問しないよう、渡航勧告を出している。
中国政府は2003年に「SARS」ウイルスが流行した際も、厳格な対応をとっており、今回も感染した患者は、最低1週間は仏山市にある病院に留まることを余儀なくされるという。
さらに当局はドローンを配備して蚊が発生する場所を探しており、蚊の幼生やより大きな蚊を食べる魚を使い、ウイルスの蔓延を阻止しようとする試みも報告されている。(了)
出典元:ABC News:China tackles chikungunya virus outbreak as thousands fall ill(8/6)