ガザ地区で、イスラエル軍が105人のパレスチナ人を殺害、多くの子供も犠牲に

イスラエル軍はガザ地区で激しい攻撃を続けており、多くの女性や子供たちも犠牲になっている。
ガザ地区南部では7人の子供が死亡
イスラエル軍は9月2日、ガザ地区北部のガザ市東部にあるDaraj地区で、学校付近の住宅を攻撃。救助隊は、住宅の中から6人の遺体を回収し、4人の負傷者を救出した。
しかしその犠牲者のほとんどが、女性と子供だったという。
ガザ市のザイトゥーン地区でもイスラエル軍の攻撃が行われ、1人の子供が死亡。数人が負傷した。
またイスラエル軍は、南部のアル・マワシ地区へも攻撃。給水のために列に並んでいた11人のパレスチナ人が死亡し、そのうち7人は子供だったという。
さらにガザ地区のメディア局は9月2日、ジャーナリストのラスミ・サレム氏が殺害されたと発表し、これによりガザ地区で殺害されたメディア関係者は合計248人となった。
ガザ地区の医療関係者によれば、9月2日の夜明け以降、全域でイスラエル軍の攻撃により、少なくとも105人のパレスチナ人が死亡し、ガザ市だけで53人が死亡したという。
これらの死者の中には、ガザ中部と南部で人道支援物資を得ようとして、配給所付近で殺された32人が含まれている。
ガザ地区の保健当局は9月2日、過去24時間で「飢餓と栄養失調」により、子供3人を含む13人が死亡したと発表。これにより、飢餓関連の死者数は合計361人となり、そのうち130人が子供になる。
ベルギー政府がパレスチナ国家の承認へ
ベルギー政府は9月2日、今月後半に行われる国連総会で、パレスチナの国家承認を行う予定だと明らかにした。
ベルギーのマキシム・プレヴォ外相は、パレスチナの国家承認は、ガザ地区でのイスラエルによる容認できない行為がきっかけになったとし、次のように述べた。
「私たちは現地で人々が飢えているという、まったく恐ろしい状況を目の当たりにしてきました。あらゆる人道支援を打ち切ることは戦争犯罪です」
またプレヴォ外相によれば、東エルサレム地区における違法入植地拡大のため、イスラエルがE1計画を再開することも、パレスチナ国家承認のきっかけになったという。
ただしベルギーのパレスチナ国家承認は、ガザ地区から最後の人質が解放され、「ハマスがパレスチナ統治においていかなる役割も果たさなくなった」場合にのみ、正式に承認されるそうだ。
オランダの首相も即時停戦を求める
オランダのDick Schoof首相も9月2日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談を行い、ガザ地区における「即時停戦」への同意を強く求めたという。
またイスラエルによる戦争の激化が「既に壊滅的な状況」を、さらに悪化させていると警告し、即時停戦とガザ地区の深刻な人道状況の抜本的な改善を強く求めたそうだ。
📞: In a phone conversation with @IsraeliPM Netanyahu today I strongly pressed for an immediate ceasefire and a drastic improvement to the desperate humanitarian situation in Gaza. Israel must comply with the humanitarian agreement with the EU. Israel’s intensification of the war…
— Dick Schoof (@MinPres) September 2, 2025
しかしカタールの外務省によれば、「ハマス」が受け入れたガザ地区の最新の停戦案に対し、イスラエルはまだ反応していないという。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel starves 13 more Palestinians to death, kills 105 since dawn(9/2)