停戦交渉の間にもイスラエル軍がガザ地区を攻撃、殺戮を継続

エジプトでは停戦交渉が続けられているが、その最中でもイスラエル軍はガザ地区を攻撃し続けている。
少なくとも8人のパレスチナ人が死亡
ガザ地区中部では10月7日、イスラエル軍により、少なくとも5回の空爆が行われ、3人の女性が死亡したという。
またガザ地区東部では、少年がイスラエル軍により頭部を銃撃され、南部のハンユニスでも複数の空爆があり、少なくとも6人のパレスチナ人が死亡したそうだ。
イスラエル軍はガザ市東部のシュジャヤ地区とダラジ地区を標的とした砲撃を実施し、ガザ市では少女が、イスラエル軍により頭を撃たれ、救急隊員によって運ばれる様子も目撃されている。
しかもイスラエル軍は爆発物を搭載したロボットを使い、住宅街を破壊し続けており、多くのパレスチナ人が戻る家を失った。
ガザ地区の病院関係者によると、10月7日の夜明け以降、全域で、確認されているだけでも8人のパレスチナ人がイスラエルの攻撃により死亡したという。
「20項目の和平計画」の一部を「ハマス」が受け入れ、人質全員の解放を宣言した後、アメリカのトランプ大統領は「爆撃を止めなければならない」と発言したが、イスラエル軍は尚もガザ地区への攻撃を続けている。
国際的な「保証」が必要
その「20項目の和平計画」に関する停戦交渉だが、10月7日には2日目となる、イスラエルと「ハマス」との間接協議が終了した。
エジプトの町、シャルム・エル・シェイクで行われた2日目の協議では、イスラエル軍の撤退計画と、イスラエル人の人質を解放するスケジュール策定に焦点が当てられたという。
「ハマス」の代表団は、イスラエル人の人質解放の段階と、イスラエル軍の撤退段階を関連付けるよう要求。最後の人質の解放は、イスラエル軍の最終的な撤退と一致する必要があると強調したそうだ。
また「ハマス」側は、ガザ地区からイスラエル兵全員を撤退させ、停戦後に再びイスラエル軍が攻撃を行わないよう、国際的な「保証」を得る必要があると訴えた。
アメリカのトランプ大統領は、この懸念事項について、人質解放後に、イスラエル軍がガザ地区で戦闘を再開しないことを保証するとし、「誰もが合意を遵守できるよう、あらゆる手段を講じる」と述べた。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel’s genocide continues across Gaza two years since start of war(10/7)