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「ハマス」が新たに人質1人の遺体を返還、国連は国境検問所の開放を要求

「ハマス」が新たに人質1人の遺体を返還、国連は国境検問所の開放を要求
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パレスチナ武装組織「ハマス」は11月7日、新たにイスラエル人の人質1人の遺体を、引き渡した。

 

残りの遺体は5人

 

「ハマス」は7日、現地時間の午後9時に、新たに見つかったイスラエル人の人質1人の遺体を返還すると発表した。

 

その後、実際に遺体は赤十字の職員に引き渡され、イスラエル軍とイスラエル国防省も、赤十字が棺を受け取り、遺体をイスラエル軍に搬送中であると認めた。

 

停戦合意では人質28人の遺体をイスラエル側へ返還することになっており、今回の遺体を含めて、「ハマス」は23人の遺体を引き渡したことになり、残り5人となった。

 

全ての国境検問所の開放を要求

 

イスラエルは停戦合意したにも関わらず、ガザ地区への人道支援物資の搬入を制限しており、多くのパレスチナ人が飲料水や食べ物の不足に苦しんでいる。

 

国連のグテーレス事務総長の報道官は11月7日、全ての国境検問所を支援物資搬入のために開放するよう改めて要求した。

 

報道官のFarhan Haq氏は、ニューヨークの国連本部で記者団に対し、現在開放されているガザ地区の国境検問所はアル・カララ(キスフィムとも呼ばれる)と、カレム・アブ・サレム(ケレム・シャローム)の2つだけだと指摘。

 

「現段階で我々が主張しているのは、停戦が発効した今、全ての検問所を利用できるようにする必要があるということです」と述べた。

 

「ジェノサイドの継続を望んでいる」

 

しかし国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の元報道官、Chris Gunness氏は、イスラエル政府がガザ地区へ支援物資の搬入を許可していないのは、パレスチナ人に対する「ジェノサイド」政策を継続したいからだとの見方を示し、次のように述べた。

 

「全体像を明確にしておきましょう。イスラエルはパレスチナ人に対するジェノサイドを望んでおり、民族浄化と飢餓を望んでいることを明確にしています」

 

その上でGunness氏は、ガザ地区への支援を阻止することで、イスラエルが戦争犯罪を犯していると指摘。イスラエルが「ガザ地区に人道支援物資を大量に提供する」という義務を果たさない場合、第三国が行動を起こさなければならない、と訴えた。

 

そのような状況の中、トルコの主任検察官は11月7日、ネタニヤフ首相を含む数十人のイスラエル政府関係者に対し、ガザ地区での人道に対する罪と「ジェノサイド」を犯したとして逮捕状を発行した。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Hamas returns captive’s body as Gaza reels from Israeli aid curbs(11/7)

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