イスラエル軍がガザ地区で1人を射殺、北部へも空爆を3回実施

イスラエル軍はガザ地区で停戦違反を繰り返し、パレスチナ人を殺害し続けている。
ベイト・ラヒヤへ3回空爆
イスラエル軍は11月12日、ガザ地区南部のハンユニスで、撤退境界線の「イエローライン」に近づいたとして、1人のパレスチナ人を射殺したと明らかにした。
またイスラエル軍は、ガザ地区北東部の町、ベイト・ラヒヤへも空爆を3回実施したという。この空爆による死傷者などは、明らかにされていない。
その一方で、イスラエル政府は12日、国連などの国際機関が供給する人道支援物資の搬入を可能にするため、ガザ地区北部のZikim国境検問所を開放したと発表した。
ヨルダン川西岸地区全域を襲撃
イスラエル軍はヨルダン川西岸地区全域でも襲撃を繰り返し、数多くのパレスチナ人を拘束し続けている。
12日にはヨルダン川西岸地区南部のヘブロンの町、Halhulでイスラエル軍が複数の住宅を捜索し、1組の兄弟を拘束。ヘブロン北部の町、Beit Ummarでもパレスチナ人の自宅を捜索し、家族を尋問した後、1組の兄弟を拘束したという。
ベツレヘム南部の町、al-Khaderでも19歳の若者が、自宅で拘束された。
ヨルダン川西岸地区北部のジェニンの町、Qabatiyaではイスラエル軍が侵入して、発砲。これによりパレスチナ人の20歳の男性が足を撃たれ、17歳の少年も手を負傷したという。
当時、イスラエル兵たちは町の通りに展開し、市役所の屋根には狙撃兵が配置されていたそうだ。
ヨルダン川西岸地区中部のベツレヘムの村、Kisanでは、イスラエル人の入植者が襲撃。土地を耕していた住民に対し、入植者たちが棒切れや石、トラクターで襲い掛かったという。
この時、同行していたイスラエル兵が発砲し、25歳のパレスチナ人男性が足に負傷し、病院へ搬送された。
Israeli forces on Wednesday forcibly demolished Palestinian homes and livestock shelters in the occupied West Bank’s Masafer Yatta, the collection of communities featured in the Oscar-winning “No Other Land.”
Residents could do nothing as armed military and police stood guard. pic.twitter.com/nzYsAmJx2Z
— Al Jazeera English (@AJEnglish) November 12, 2025
トランプ氏が恩赦を要請
アメリカのトランプ大統領は11月12日、イスラエルの大統領に書簡を送り、ネタニヤフ首相の恩赦を正式に求めたという。
トランプ氏は、書簡の中で、現在進められているネタニヤフ首相に対する汚職裁判を、「政治的かつ不当な訴追」と非難。ネタニヤフ首相に恩赦を与えるよう、大統領に要請した。
またヨーロッパでは、70人以上のアスリートが、パレスチナ人に対する人権侵害を理由に、欧州サッカー連盟(UEFA)に対し、イスラエルの出場停止処分を強く求めたという。
UEFAの会長に宛てた書簡の中で、アスリートたちは「国際市民社会において、(イスラエルと)共有すべきいかなる場、舞台はなく、大量虐殺やアパルトヘイト、その他の人道に対する罪を犯す政権を歓迎すべきではない」と訴えたそうだ。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Israel kills Palestinian nearing Gaza ‘yellow line’, bombs north(11/12)

























