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中東のイエメンで子供たちが今後危険な状況に、新型コロナにより支援金が減少

中東のイエメンで子供たちが今後危険な状況に、新型コロナにより支援金が減少
Unicef

内戦が続いている中東のイエメンで、新型コロナの影響により支援が滞り、多くの子供たちが危険な状況に陥っているという。

 

新型コロナの影響で支援金が減少

 

ユニセフによれば、イエメンでは新型コロナの影響で支援が減少し、今後数百万人の子供たちが飢える瀬戸際に追いやられる可能性があるという。

 

国連はすでにイエメンの状況を世界でも最悪な人道的危機に陥っていると宣言しており、ユニセフも国内にいる子供たちを救うためには、5億ドル(約535億円)の支援が必要になるとしてきた。

 

しかし実際は、その支援金の半分しか受け取っていない状況とされている。

 

2万3500人の子供たちが死ぬ危険

 

5年間に渡る内戦のため、現在も約200万人の子供が栄養不良とされており、もし今年の8月の終わりまでに5450万ドル(約58億円)の支援金を受け取ることができなければ、約2万3500人の子供たちが重度の急性栄養失調に陥り、死の危険にさらされる可能性があるという。

 

また数百万人の子供たちが必要最低限の栄養を摂取しておらず、ビタミンのサプリメントも与えられず、病気を防ぐための免疫も獲得できていない状態だと言われている。

 

また妊娠している女性や、母乳で育てている女性100万人を含む、1900万人が医療も受けられない状況に置かれているという。

 

イエメンのユニセフ代表であるのSara Beysolow Nyanti氏は、「Covid-19が蔓延し、子供たちが生き残るために戦い続けている中で、この緊急事態の規模を誇張することはできません」と語っている。

 

実際、新型コロナウイルスに対処するだけで、5300万ドル(約57億円)の追加支援が必要とされているとか。

 

現在、イエメン政府の支配地域では、新型コロナにより288人が死亡し、1000人以上が感染。反政府組織が支配する地域ではそれより少ない人数とされているが、実際はずっと多くの感染者がいると考えられている。(了)

 

出典元:BBC:Yemen: Coronavirus aid loss ‘harming millions of children’(6/26)

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